クラウドを活用すればPCはここまで低価格になる!? Windows10搭載で2万を切るモバイルノート「Cloudbook」

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技術は日々進歩している。しかし、コンピュータやガジェットの分野では私たちの多くが必要としている水準はすでに超えてしまっているとも考えられているのだ。

例えば今年3月に発表されたアップルの『MacBook』は、当時ラインナップされていたどの製品よりもスペックが低い。数字上では2011年型の『MacBook Air』と同じほどだ。にも関わらず発売するということは、必要なスペックはすでに4年前に満たしているということではないだろうか。

この『MacBook』は高精細ディスプレイやデザインなどの要因で高めの価格設定になっているが、この事実は我々の今必要とする程度のPCならば、実は低コストで実現できるのではないかという可能性を示している。そして、その可能性に対して台湾のPCメーカーacerが1つの答えを出してきた。

Acer Announces Ultra Low Cost Cloudbooks With Windows 10 Home

必要最低限のスペックはこの価格で実現できる

acerが8月に発売するPC『Aspire One Cloudbook』はCPUに最新版のCeleronを採用し、メモリは2GB、ストレージには32GB/64GBのeMMC(フラッシュストレージ)が搭載されている。Wi-Fiは最新版の802.11acまで対応し、Office365 Personalも搭載される。更にOSはつい先日発売された最新版『Windows10』を搭載している。

ご存知の方も多いだろうが、OSは新しければ新しいほど基本的には必要スペックが高い。ゆえにWindows10に対応していることは今の時代で必要なスペックを満たしている指標ともなる。それでもって11インチのモデルは169ドル(約21,000円)、14インチのモデルが199ドル(約25,000円)という一瞬耳を疑う価格設定なのだ。

Acer Announces Ultra Low Cost Cloudbooks With Windows 10 Home

外付け・別売りにしていたものは全てクラウドになる

一昔前であれば格安PCは様々なものを我慢して使うという選択だった。しかしクラウドの活用が進み、様々な面で今まで我慢していたものが自由に低価格で手にできるようになった。

わかりやすいのがOfficeだ。Office付きのマシンがほしいけど高いからGoogle Docsで我慢…なんて選択を取らざるをえないほどOfficeは高価だった。それもOffice365の登場によって、1年間は無料。それ以上は月額数百円の課金という形が増えた。

OS自体も、Windows10以降は基本的にWindows updateでアップデートされていくので、従来のように新型OSに高い金額を払ってアップデートということもなくなるだろう。

もちろんクラウドの代表格であるストレージもこのAspire One Cloudbookの場合、1TBのOne Driveが1年間無料で利用できる。クラウドストレージは容量単価が年々HDD以上の速度で下がっているので、これを使わない手はないだろう。

Acer Announces Ultra Low Cost Cloudbooks With Windows 10 Home

多くの人にとってはPCのスペックは高ければ高いほどいいというわけではない。それに加え、近年クラウドサービスはストレージだけでなく、様々な分野で私たちの旧来のやり方を淘汰しようとしている。

そういう意味において、このAspire One Cloudbookは無駄を極力なくし、使えるものをフル活用する現代らしい賢いマシンなのかもしれない。

【参考・画像】

※ acer

※ Acer Announces Ultra Low Cost Cloudbooks With Windows 10 Home

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