NHK連続テレビ小説「まれ」オリジナルサウンドトラック/ソニー・ミュージックレコーズ
5月のはじまり、1日(金)放送の朝ドラ「まれ」(NHK月〜土 朝8時〜)第29話のハイライトは、プールで裸のつきあいをする3人のおっさんたち。

「私は貝に賭けたい」と夢を追う駄目男・徹(大泉洋)に、輪島市の塗師屋業界をかき回す経営コンサルタント・安西(六角精児)が引き合わせたあやしい人物を演じた俳優は直江喜一。
彼が80年代に演じた、「3年B組金八先生」第2シリーズの不良中学生加藤役は、中島みゆきの歌「世情」と共に鮮烈でしたから、「まれ」オンエア後、加藤が出ている! とたちまち話題沸騰に。

直江さんのことをネットで調べたら、Twitterアカウントを発見しました。そのプロフィールには「松井建設(株)北陸支店一級建築施工管理技士」とあります。Twitterは昨年から更新されていず「まれ」のことも書いてないですが、昨年の11月にはNHK「SONGS」中島みゆき特集に出る、というお知らせが書いてあり、NHKとの関係性があるのを感じさせます。
「まれ」とは「北陸」つながりでしょうか、それともこの、前作「マッサン」のテーマ曲担当の「中島みゆき」つながりでしょうか。

それにしても、ジャグジーにつかって悪だくみする3人の、時代劇の悪代官みたいな「おぬしも悪よのう」感はいいですが、なぜ裸? 
昨今、ドラマではなぜか男性が裸になることがよくありますが、この3人の裸に需要があるとは思えないのに、なぜ?
元治(田中泯)の労働で鍛えられた身体に比べて、ぷよっとした徹や安西の身体が、それぞれの夢の差異を物語るようでもありますし、プールという人工的なロケーションは、海、空が開放的な「まれ」世界のなかではげしく違和感があり、これもまた、虚業の夢を抱く徹たちと、地に足をつけた夢をコツコツ行う希(土屋太鳳)たちとを分断します。
そういう意味でいいロケーション。
希がキミ子(根岸季衣)に、弥太郎(中村敦夫)の弱点を教えてと頼む場面の階段と踊り場など、「まれ」は面白いロケ場所を探してくるなあ。いいなあ。
神社は、5話に続いて、またしても雨やどりの場になっているし。

余談ですが、その神社で、藍子(常盤貴子)が「あの人(徹)に 浮気できる訳ないがは分かっとるさけ。」と自信満々だったのは、女としての自信でしょうか、気になります。

徹、浮気よりも、実印渡しちゃうのはかなりやばい〜〜と30話に引っ張ります。これまでの傾向ですと、何かあっても次の回になるとすぐ解決してしまうのですが、この問題も、第5週の最終日5月2日(土)30話で結果出ちゃうでしょうか。それとも第6週まで引っ張るでしょうか。

【勝手に、今日の名言】

「男と東京 両方は無理だよ」マキ(中川翔子)

26話の「東京は半端な気持ちじゃ流されて終わるよ 覚悟がないならやめときな」に続くマキの一子(清水富美加)への、耳の痛い警告。
いつも方言のマキが、こういうときは標準語。28話で、いつもは標準語なのに気持ちが昂ったら方言になってしまった紺谷課長(板尾創路)と反対です。
マキの過去が明かされるのはいつでしょうか。

次点
「岡野さんにとっての
おいしい重ねを
見つけてあげたかった。」まれ

「おいしい重ね」という言葉、なんかいい感じ。流行らせてほしいです。
(木俣冬)

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