『NHK連続テレビ小説 まれ』ノベライズ上/NHK出版

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朝ドラ「まれ」(NHK月〜土 朝8時〜)は、
4月20日(月)放送の第19回から第4週に突入。
第4週「さよなら桜もち」では、2002年4月、希(土屋太鳳)の社会人生活が描かれます。

今日の「まれ」名言は、元治(田中泯)の
「なあんもせんかったら
怒られもせんけど
仕事も覚えんわいや」
が妥当と思いつつ、あえて徹(大泉洋)の、
「靴下の左右をいつも逆にはいてるだとか」(紺谷〈板尾創路〉の弱点について)
を選びたいです。
次点は、同じく徹による
「得意の舟盛りですな」(希が用意した舟盛りを見て)。
希は舟盛りが得意だっていうことをインフォメーションしてくれているのですが、これって必要な情報なんでしょうかね。

さて、舟盛りが得意らしい希は、紺谷の下で「移住定住班」として働くことになりました。
人口の流出が激しい能登になんとか移住者を根付かせるための部署は、「風の者」としてこの地に移住してきた希にはピッタリの部署かもしれません。
覚えていますか、「風の者」と「土の者」。9話で能登への移住話がちらりと出てきていました。これから希は移住問題に本格的に関わっていくようです。

張り切る希でしたが、同じ部署の新谷浩介(山本圭祐)が、この部署は期待されていないと明かします。
移住者も、希たち津村家のように、方言から土地に溶け込もうとする人たちばかりではないのです。
ちょうど同じ頃、桶作元治と文(田中裕子)の息子・哲也(池内博之)が妻と子供を連れて帰郷。塩田を潰してカフェをやりたいと言いだします。
元治と文と希一家は、まるで本当の家族のように食卓を囲む生活を送っていましたが、本当の家族のほうがわかりあえていないようです。塩田潰すってそんなことどうして言えるんでしょうね。

「まれ」の特筆すべき点は毎日飛び出る名言の数々だけではなく、血の繋がってない者同士(風の者・津村家と土の者・桶作家)の共同生活を描いていることです。彼らのあり方は今後の地方都市移住計画の参考になりそうな気もします。
(木俣冬)
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