6アンダー・8位タイに浮上した桑原克典(撮影:上山敬太)

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<東建ホームメイトカップ 3日目◇18日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(7,081ヤード・パー71)>
 「東建ホームメイトカップ」3日目に“66”でラウンドし、トータル6アンダー・8位タイに浮上した桑原克典。藤田寛之、谷口徹と同世代でツアー2勝を挙げている46歳は昨季のQTランク5位の資格で開幕戦に出場している。

 桑原は4年目の1995年に「アコムインターナショナル」でツアー初優勝を成し遂げると、1998年には「日本プロマッチプレー選手権」でメジャー制覇。だが2010年のシード陥落後は、チャレンジトーナメントを主戦場に戦っている。
 中年の星として藤田が注目を集めるが、桑原もレギュラー出場のために必死にトレーニングを積んでいる。「3年前に自分の先生に電話で“今の3倍練習しろ!”と言われた」ことで、200球程度だった球数を600球に増やした。「伊澤(利光)さんや丸山(茂樹)だったりスター選手を多く見てきたけど、いまでも活躍している藤田の練習量は凄かった」とコツコツやってきた上で、今の藤田の活躍あるということを改めて感じた。
 「慣れていくものなんですよね」。球を打てば打つほど体力は上がっていった。チャレンジトーナメントですぐに勝利。「球数を打っているから、我慢強くなるし、悪い場面でも体が動く」と効果を実感した。今オフは中部エリアの若手と一緒にトレーニング。「下は23歳。若い子に引っ張ってもらって」と開幕戦に向け準備をし、そして先週の岐阜オープンでは谷口徹に気持ちを揺さぶられた。
 「谷口さんと最終組で回って、僕から見たら、試合の特別感がなく淡々と普段通りのプレーができているのが凄いと思った」と参考にするプレーを目の当たりにすることができたことも今大会の好結果につながっているのだろう。
 「リランキングもあるし、稼げる時に稼ぎたい」とシード復帰へ向け、できる限り上位を目指す桑原。首位とは5打差。ツアー記録更新となる16年7か月ぶりの優勝は厳しい位置だが「46歳。夢を持っていきます」と意気込みは強い。

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