また訴えられた「Empire 成功の代償」
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 アメリカで大ヒットしているドラマ「Empire 成功の代償」は自分の人生をモチーフにしていると、ロン・ニュートという人物がクリエイターのリー・ダニエルズや主演のテレンス・ハワード、エグゼクティブプロデューサーたちを相手取り、訴訟を起こしたとTMZ.comが報じた。

 何を意味するのかはっきりとはしないが、ロンは“ゲットー・プレイヤー”を自称している人物。ギャングでポン引きで麻薬の売人だった彼の人生の描いたドキュメンタリー作品『ビガー・ザン・ビッグ(原題) / Bigger than Big』に、「Empire 成功の代償」が酷似しているというのだ。

 似ているという部分は、ドラマで4人の麻薬の売人が殺されたシーン。ドキュメンタリーでも4人の麻薬の売人が殺されたとのこと。また、ルシウスが長年の友人を射殺したシーンはドキュメンタリーでも友人を射殺するシーンがあったと主張している。

 このほかにも、ドラマ内の円卓会議、元妻クッキーが麻薬で刑務所行きになった部分、刑務所から釈放された部分、クッキーが帽子をかぶっているところなどがドキュメンタリーと共通していると言っている。

 ロンは以前にテレンスと会ったこともあり、このドキュメンタリーの話をしたこともあるらしい。自分は1989年にはマイケル・ジャクソンとデス・ロウ・レコードと数百万ドルのレコード契約も結んだことがあるとも主張しており、「Empire 成功の代償」は自分の人生を描いたものだと思っているようだ。彼は賠償金として10億ドル(約1,200億円・1ドル120円計算)の支払いを求めている。

 同ドラマは、「Empire」というタイトルをめぐっても最近になって訴訟を起こされている。(澤田理沙)