【ファンキー通信】実は大変!? 中央省庁の実態

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 霞ヶ関の中央省庁で働く国家公務員を対象に行われたアンケート(約1割が回答)で、多い省庁では月平均の残業時間が約92時間、全体では約39時間という実態が明らかになったんです。残業時間は若者層ほど長く、20代では平均して48時間。およそ10人に1人は、過労死の危険ラインとされる80時間以上の残業をしているんだとか。

 「残業」といえば、マスコミ系やSEの仕事を想像する人が多いかもしれないけれど、国家公務員にも、20人に1人は100時間以上、中には200時間以上の残業をこなすツワモノ(?)がいるそう。残業100時間といえば、土日を除く21日間を出勤と考えても、1日約13時間の労働。意外と少ない? と思うかもしれないけれど、コレが一生続くと考えると・・・。

 「アンケートは1割の人が対象でしょ? 実際は月150時間とか、もっと残業している人が多いと思いますよ。私も終電で帰れればラッキーという感じだし、22時以降はもちろん、時には土日だって働いてますよ」(29歳 男性)

 「休日出勤アリ」と答えた人は全体の半数以上。年間で30日以上の休日出勤をする人もいるようで、年次休暇の取得日数は、10日以下が5割、0〜5日が2割近くと、もはや「勤労」を超え「過労」の域。主な原因は「業務量に対し人手が足りない」ということだけれど、コレってどうにかならないんでしょうか?

 「特に国会待機中に激務に追われることが多いですね。もう避けられないですよ。地方公務員や出向で地方に行ってる人はけっこう暇だって話も聞きますが、少なくとも私の部署で“暇”は有り得ません(笑)」(同)

 ん〜、4割が「不調・薬などを服用・通院加療中」、3人に1人が「過労死の危険性を感じた・感じている」というのも、なんだか納得。ちなみに、残業手当の支給は年々改善しているものの、未だ7割の人が「支給のない残業がある」と回答しているんだとか。

 時には「税金泥棒!」なんて言われて肩身の狭い思いをしている彼らですが、実は激務に追われる勤労社会人なんですね。(清川睦子/verb)

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