画像提供/連合

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 今年に入り増税の動きが加速している。1月に定率減税が半減、5月には酒税法が改正、7月にはたばこ税の増税も待っている。さらに2007年1月には定率減税も全廃され、消費税の引き上げなども考えれば不安は増すばかり・・・。

 そんな中、政府の税制施策を想定して増税額を計算してくれるというWebサイト「think-tax.jp」が登場。質問に応じて当てはまる項目をクリックしていくと、その人の1年間の増税額、つまり負担額が表れる。はじき出された負担額は、「ズシリ度」(縦)と「年収」(横)のチャート内に示され、自分がどの辺りに位置しているのかが一目で分かる。

 こんな茶目っ気あるサイトを運営しているのが連合(日本労働組合総連合会)。“連合”という名称からは想像できないほどデザインがかわいらしい。こういったWebサイトを立ち上げることとなったきっかけとは何なんだろう?

 「増税という堅いテーマなので、なかなか世間の関心が高まらない。そこで柔らかいサイトを作って、まずは増税に対して興味を持ってもらえるように、見た目を重視しました。誰もが入りやすいサイトを作りたかったんです。また連合といえば、どうしても堅いイメージが先行していたので、それを払拭したいというのも理由のひとつですね」(連合 企画局)

 でも、このサイトによって「増税は必至」というふうに捉えられたりは・・・?

 「みなさんいろんな意見があると思います。ただサイトはまず増税について考えてもらいたい、ということで作っているので(増税を支持するか否かという)連合の考えを前面には出していません」(同)

 ターゲットはやっぱり働き盛りのサラリーマン?

 「そうですね、サラリーマンを意識していますが、自営業の人などにも見てもらいたいです。サイトを立ち上げて以来、これまでに『こんなに増税されるなんて!』『ズシリと重い額です』『今でさえ苦しいのに』『もう商売できません!』など、約6000もの人から反響を頂いています。チャートのことを言えば、給料が多いほど負担度も大きいとは限らないんですよ。そういったことも見て取れるので便利だと思いますよ」(同)

 サイトを使って試算したところ、配偶者&子供のいない年収240万の男性なら、年間の増税額は6万1900円。痛手といえば痛手な金額だ・・・。本格的に到来しそうな大増税時代に備えて、まずはこのサイトで自分の「ズシリ度」を知っておこう! (清水憲一/verb)

■関連リンク
think-tax.jp - 文中で紹介した連合が運営する増税額計算サイト