【ファンキー通信】新潟県が独自ツールバーを開発!?

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 インターネットの普及によって、都道府県や市区町村などの自治体も時代に対応したサービスが求められるようになった。自治体のWebサイトでは生活に必要な情報の確認程度はできるが、それにしても自治体のやっていることは後手後手に回っている気がする。少し前の話だが、住基ネットの導入時、自治体の人がウィルス対策の必要性を理解していなかったり、個人情報を扱う割にはずさんな管理体制が指摘されていたこともあったくらいだ。

 そんな中、ちょっと変わったサービスを始める自治体を発見した。新潟県が始めたのは斬新なサービス、その名も「新潟県ツールバー」だ。最初にこのページを発見したときは「何かの冗談? エイプリルフール?」などと思ったが、これが結構マジらしい。さっそく新潟県に問い合わせてみると、制作会社に聞いてくれとのこと。じゃあこのツールバーを制作した「インフォアクシア」さん、教えてください!

 「はい。この新潟県ツールバーには利点が3つあります。1つめは県が発信した情報をいち早くユーザーに伝えることができること。これは災害時など迅速に情報を伝達したい時に便利です。2つめは高齢者などがWebサービスを受けやすいような機能がついていること。具体的に言えばブラウザ上の文字の拡大、縮小などが簡単に行えることなどです。3つめは某ポータルサイトサービスと提携してニュース、天気や路線図が簡単に調べられることです」(インフォアクシア関係者)

 なるほど。毎日ヘビーにWeb上を徘徊している人ならともかく、ネットにうといお年寄りが早急に災害情報を知りたい時などにはとても便利なツールかもしれない。制作担当者によると、今回の新潟県ツールバーが好評なことを受けて「うちにも○○ツールバーを作って欲しい」という依頼が殺到しているとか。

 県が始めた新しい試みを応援したいところだが、本当にこのツールバーが役立つかどうかはまだ未知数だ。県の情報発信能力も問われるだろう。今後の経過を見守りたい。(梅田カズヒコ/verb)

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