新入団会見も終わり、新人選手たちの背番号が決まった。大きな期待を受け一桁の背番号を授かった選手が、2014年ドラフトも中日の友永翔太を始め4人いる。そこで、2010年ドラフト以降、新人選手が背番号一桁を背負ってどれほどの成績を残したか振り返っていきたい。

 背番号「4」を背負うDeNAの荒波翔は、過去5年の中では一桁の背番号を付けて活躍している選手の代表例だろう。2年目からレギュラーに定着し、その年は141試合に出場。自身初のゴールデングラブ賞を受賞した。翌2013年も外野手ではリーグ最多の16補殺を記録するなど、2年連続でゴールデングラブ賞に輝いた。今季はふくらはぎの肉離れなど故障に泣き、満足な結果を残すことができなかったが、来季以降も活躍が期待される。

 一方で、新人から一桁の背番号を背負い苦しんだ選手もいる。元中日の吉川大幾はPL学園高(大阪)の先輩・立浪和義氏が22年間背負った「3」を継承した。“ミスタードラゴンズ”と呼ばれた立浪氏のような活躍が期待されるも、4年間で一軍出場はわずかに34試合に留まり、今季中日から戦力外通告を受けた。

 2014年ドラフトで一桁の番号を貰った選手たちは、大きく羽ばたき将来球界を代表するような選手になれるのだろうか。

◆2010年ドラフト以降で一桁の背番号を付けた新人選手一覧

2014年ドラフト

●中日

1 友永翔太(外野手)

9 石川駿(内野手)

●DeNA

5 倉本寿彦(内野手)

●オリックス

6 宗佑磨(内野手)

2013年ドラフト

●ヤクルト

3 西浦直亨(内野手)

【通算成績】14試合 打率.156 1本塁打5打点

●楽天

1 松井裕樹(投手)

【通算成績】27試合 4勝8敗 防御率3.80

8 内田靖人(捕手)

【通算成績】7試合 打率.059 0本塁打0打点

2012年ドラフト

●広島

0 上本崇司(内野手)

【通算成績】48試合 打率.121 0本塁打2打点

●阪神

2 北條史也(内野手)

【通算成績】一軍出場なし

●西武

2 金子侑司(内野手)

【通算成績】185試合 打率.234 4本塁打39打点

●ソフトバンク

0 高田知季(内野手)

【通算成績】23試合 打率.185 0本塁打2打点

2011年ドラフト

●ヤクルト

0 比屋根渉(外野手)

【通算成績】162試合 打率.246 1本塁打19打点

●オリックス

3 安達了一(内野手)

【通算成績】324試合 打率.240 13本塁打84打点

●楽天

2 三好匠(内野手)

【通算成績】9試合 打率.182 0本塁打0打点

2010年ドラフト

●中日

3 吉川大幾(内野手) ※2014年に戦力外

【通算成績】34試合 打率.143 0本塁打1打点

●DeNA

4 荒波翔(外野手)

【通算成績】358試合 打率.264 6本塁打74打点

●ロッテ

5 伊志嶺翔太(外野手)

【通算成績】341試合 打率.220 6本塁打41打点

●オリックス

8 駿太(外野手)

【通算成績】306試合 打率.227 8本塁打43打点

●楽天

9 阿部俊人(内野手)※2014年から背番号00に変更

【通算成績】95試合 打率.228 0本塁打5打点