9月19日より韓国・仁川では第17回アジア競技大会が開幕する。

柔道における注目選手の一人は、IJFグランプリシリーズを全試合一本勝ちで優勝した秋本啓之だろう。ロンドン五輪ではまさかの代表落ちとなった実力者が、自身の復活と2年後のブラジル五輪出場を見据えた戦いに挑む。

そんな秋本は昨年8月、4歳年上のバレーボール元日本代表・大友愛と結婚したことでも知られる。大友は2006年にビーチバレーボール選手・山本辰生と結婚し、長女を出産するも2012年に離婚していた。

そんな折、TBS「NEWS23」(31日放送分)では「守るべき家族のために」と題し、アジア大会に向け二人の子供のために奮闘する秋本の意気込みを伝えた。

大友の連れ子である7歳の美空ちゃんの父親にもなった秋本は、番組のカメラに「娘のことも含めて一生守っていきたいと感じたので結婚を決めました」と話すと、アジア大会について「娘は妻が頑張っている姿を沢山見てきたと思うんですけど、僕が頑張っている姿はあんまり見ていない。戦っている姿を目に焼き付けて貰いたいというのが原動力」と明かした。

ロンドン五輪でメダルを獲得した母に続き、父親の努力する姿を娘に見せたいという秋本だが、そのモチベーションはこれだけではない。今年6月に誕生した長男・心之介君の存在もある。

生まれながらに心臓病を抱え、生後8日後には手術が必要だったという心之介君。秋本は「心臓に病気を抱えているので心臓が強く丈夫に育つようにという気持ちを込めた」と話しながらも、「(息子に)申し訳ないねっていう気持ちも」と本音も。それでも「アジア大会でしっかり勝って強い親父をアピールできたら」と語る秋本。かけがえのない二人の子供に、父の想いを届けることはできるか――。