消費税の増税後、牛丼大手3社は、吉野家は品質を上げて値上げ(税込280円→税込300円)、すき家は値下げ(税込280円→税込270円)、松屋は10円値上げ(税込280円→税込290円)と3社違った対応を行いましたが、7月22日(火)より松屋が税込380円の「プレミアム牛めし」を順次松屋の店舗で発売し、税込290円の牛めしを「7月末までに関東中心に621店舗に拡大」し、プレミアム牛めしに切り替えるそうです。今回のパワーアップにあたり牛肉を冷凍からチルド肉に変更し、タレも変えて今までよりも原価率が高いという代物。せっかくなので普通の税込290円の牛めしと税込380円のプレミアム牛めしを食べ比べてみました。

プレミアム牛めし発売!|松屋フーズ

http://www.matsuyafoods.co.jp/2014/07/17/2607/

まずは普通の牛めしを提供する松屋へ。



券売機を見てみると……



通常の税込290円の牛めしが置いてありました。さっそく注文します



待つこと3分としないうちに牛めしが到着。訪れた店舗は牛めしはリニューアルしていなかったものの、既に4日前からみそ汁は新しいものにしてあるそうです。



これが通常の牛めし。



牛肉の厚さはこれくらい。



程よくタレが染みこんではいるもののやや筋っぽさが残り、肉の旨味が薄め。タレの味がやや弱く、もう少し塩分が濃くても良いような気がしました。



ごはんとの相性も悪くはありませんが、タレの味の弱さが気になります。



プレミアム牛めしでは特製の黒胡麻焙煎七味が付いてくるので、普通の牛めしに卓上の七味をかけてみます。



辛味はあるものの、柚子や山椒などの香りが弱い印象。無料で使えるものとしては十分なクオリティとは言えそうです。



みそ汁は以前よりもだしの味が強くなり、まろやかな味になった印象でした。無料であればありがたい一品です。



続いては、プレミアム牛めしを取り扱う店舗へ。



店頭でもでかでかと新商品をアピールしています。



現在は店舗限定の発売で、松屋の286店舗で販売しています。



食券機を見てみると……



プレミアム牛めしを発見。それぞれ税込みで、並盛が380円・大盛が520円・特盛が630円でミニが330円です。



食券を渡すとほとんど待たずにプレミアム牛めしが到着。七味とみそ汁がセットで付いてきます。



プレミアム牛めしの見た目はこんな感じ。少し肉が分厚いような気がしました。



肉はチルド肉を使っているそうですが、煮込んでしまうとちょっと違いが分かりにくい感じ。



やや牛肉に厚みがあるような気がしました。



牛肉は以前の牛めしに比べ旨味があり、かみ応えがあり、それが1番の違いに思えました。たしかに牛肉の品質は高くなったものの、吉野家っぽくなったという意見もうなずける気がします。



牛肉が厚くジューシーなのでごはんと食べた時の印象は違いますが、やはりややタレの味が弱い印象。無添加にこだわったタレを使っているようですが、逆にそれが仇になっているような気がします。



特製の黒胡麻焙煎七味をかけてみます。



黒胡麻焙煎七味は少し茶色っぽい見た目です。



卓上の七味に比べると確かに香りはいいものの、「プレミアム」に付いてくる七味としては少し期待はずれ。全体的な感想としては、牛肉の味がパワーアップしているのは間違いないものの、100円ほど値段を上げてこの牛めしを食べたいかというとなんとも言えないところ。例えば780円のメニューが880円に値上げであれば10%程度の値上げですが、290円のメニューが380円へ質を上げて値上げというのは約30%の値上げなので、全ての消費者がこの価格を受け入れることは難しそうな気がします。



みそ汁はここの店舗でもリニューアルされており、以前に比べだしの味が強いものが使われていました。



プレミアム牛めしは全国の店舗で順次切り替え予定。牛丼が好きな人なら一度食べてみても良さそうです。