韓国で第６回統一地方選挙が、４日午前６時から全国で一斉に始まった。朴槿恵（パク・クネ）大統領は同日午前９時ごろ、大統領府近くの投票所で１票を投じたが、投票後に参観人から握手を拒否されるという一幕があった。複数の韓国メディアが報じた。

　朴大統領は投票を終えると、投票参観人と順番に握手しながら挨拶を交わした。しかし労働党参観人として出席していた鍾路・中区党員協議会事務局のキム・ハンウル局長は、朴大統領との握手を拒否。朴大統領が何か尋ねると、キム局長は「参観人です」とだけ答えた。

　キム局長は韓国メディアのインタビューに握手を拒否した理由を訊かれ、「セウォル号沈没事故の遺族が５月９日に大統領府の前で大統領との面談を求めた時、朴大統領は誠意ある行動をみせなかったので、握手を拒否した」と説明した。また自身のＳＮＳ上にも「朴槿恵大統領が投票を終えた後、無責任で恥知らずな者が似合わない大統領気取りで握手を求めてきたではないか」、「思ったよりも私は腹を立てたようだ」などと投稿した。

　キム局長の行動について、同国のインターネット上には「いくら大統領に反対しても握手するのが礼儀」、「国民が選んだ大統領を侮辱するのか？」、「自分の意思を自由に表現しただけ」、「よくやった」などと賛否両論の意見が集まっている。（編集担当：新川悠）