『キャプテン翼』作者・高橋陽一氏 (C) livedoor

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W杯ブラジル大会の開催が近付くにつれ、日本代表とともに露出を増やしているのがサッカー漫画の草分け的存在「キャプテン翼」だ。

今月14日から上野の森美術館で「キャプテン翼展」がはじまり、パセラリゾーツ上野公園前店&秋葉原パセラ電気街店では作品をフィーチャーする「キャプテン翼cafe」も期間限定でオープンした。

1981年から「週刊少年ジャンプ」で連載を開始した同作品は、サッカー人口を増やすことに寄与したばかりか、メッシやジダン、デルピエロといった数多くの世界的スター選手が影響を受けたことでも知られる。

そんな折、3日放送、TBS「林先生の痛快!生きざま大辞典」では「キャプテン翼」を取り上げ、作者である高橋陽一氏の生きざまや想いを伝えた。

「野球側の人間としては、この漫画の功績を認めざるを得ないのですが、ちょっと余計なことをしてくれた」と切り出した林修先生は、「運動神経いい子の人数は限られている。僕らの頃ってみんな野球でしたが、この漫画のお陰でどんどん(サッカーに)奪われた。(中略)その分、今サッカーが盛り上がってW杯出場して。その功績はある」と言葉の意味を説明した。

だが、そんな「キャプテン翼」も、厳しい生存競争で知られる「週刊少年ジャンプ」上では連載当初人気が伸びず、4週目に早くも打ち切りの危機が訪れたという。それでも、選手に必殺技(必殺シュート)を持たせることで窮地を打開すると、その後は魅力的なライバル達をどんどん登場させ、ジュニアユース編ではそんな彼らが全日本ジュニアユース代表として結集するなど、絶えず読者を楽しませてきた。

現在も成長した翼を中心に代表メンバー達が世界の強豪を相手に戦い続けている同作品だが、同番組では、多くのキャラクターがいる中でも高橋氏が最も熱く描く人物(キャラクター)を「石崎了」を紹介。「石崎くんだけは日本代表から絶対に外さない」。こう語っている高橋氏は、天才肌ではないものの顔面ブロックを武器に努力と根性でのし上がった石崎了を「努力をすれば夢が叶う」象徴としてこだわりをもって描いているという。