2007年W杯時のメグカナ(C) B.O.S

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6日放送、TBS「今夜解禁!石橋貴明のスポーツ伝説…光と影」では、「バレー界のアイドル“メグカナ”隠し続けた女の確執」と題し、2003年に19歳コンビとして人気を博した女子バレーボール栗原恵と大山加奈に生じた軋轢と現在の想いを伝えている。

翌年のアテネ五輪を控え、強い女子バレー復活を目指すべく全日本に抜擢された“メグカナ”は同じ19歳ということもあり、お互いを支える存在になると「プリンセスメグ」「パワフルカナ」の呼び名で大活躍。W杯で5位に入る躍進を見せ、その人気はブームにもなった。実際、番組のカメラに「すごい頼りにしていました。先輩達といきなり入って(自分だけでは)会話も難しかった」(栗原)、「メグの存在が大きくてメグがいたから頑張れた」(大山)と語った二人だったが、加熱した人気は仲の良い二人の関係に溝を作ってしまったという。

人気に伴い取材が増えると、いつしかマスコミは二人を「ライバル」と表現、なにかにつけて比較するようになった。当時を振り返った大山は「とにかくメグのことばっかりでした。メグが何点決めたとか、私が何点決めたとか。どっちが活躍したとか、活躍しないとか、なんでそこを比較されないといけないんだろう」と語り、栗原もまた「やっぱりギクシャクしてきちゃうと思います。一緒にいても“なにを話してたの?”とか“さっき二人で行動してたけど、どういう会話しましたか?”とか。本当に些細な質問なんですけど、だんだん苦痛になってきました」と明かす。

次第に距離を置き、会話もなくなってきたという二人。代表合宿中も、マスコミから栗原に関する質問を受け続けると、張り詰めていた気持ちの糸がプツンと切れた大山は突如号泣したこともあったという。「メグはライバルじゃないってこと。いつまでも二人セットで扱われるんだということが積もり積もって」と話す大山に続き、当時この光景を見ていたという栗原は「それくらい追い詰められていたというのを感じて、大丈夫って直接言えば終わっていたかもしれないんですけど、変に心境を勘繰って。だったらそっとしておいたほうがいいのかなって。だんだん距離が大きくなっていったかなって思います」といい、この出来事をきっかけに二人の溝はさらに深まることに――。

ブームから11年が経ち、同番組は二人の再会をセッティングした。再会直後こそぎこちない会話が続くも、大山が「私は壁というか距離を感じるなって思ってたけど、メグも思ってた?」と切り出すと、栗原も「勝手に壁を作っちゃってたなって思うの」と告白。大山が「メグが私のことを嫌いになっちゃったんじゃないかと思って」といえば、栗原も「その悩んでる原因が自分なんじゃないかって思ってた」といい、二人は本音で語り合うことで気持ちの壁を払拭した。

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