え!私ってスマホ依存症?スマホが与える現代人の身体の変化とは
一日中スマホをいじっていませんか?
仕事中、友人との会話中、歩行しながらのスマホいじり…もはやニュースになるほど、スマホ依存は問題になっています。
スマートフォンの普及率は、2年前はたった7%だったのに、今は37%も。来年には48%にまで普及率は増えると予想されています。
現代病ともいえるスマホの依存について、医療の観点から現代人の身体の変化を私のクリニック目白の平田雅子院長にお聞きしました。
(以下、平田雅子先生)
スマホ利用者が増えることによって、人間の身体もそういった環境に適用しようとするの。
例えばスマホを操作する時、小指で支えている人が多いため、支えている小指の部分が凹んだり、黒ずんだり、変形してきている人が増えているわ。
このように、スマホを長時間使い続けたことによって起こる健康障害を、スマホ症候群というのよ。
眼精疲労やドライアイ、視力低下など眼の症状以外にも、手のしびれや腱鞘炎による肘や手指の痛み、肩こり、首凝り、ストレートネックなどの症状も起こったりするわ。
今までの携帯電話でも症状が起こる人もいたけれど、スマホの方が長時間使用している人が多いみたい。
症状の中でも、特に注意が必要なのが、ストレートネックね。
ストレートネックというのは、本来は緩やかなカーブを描いている首の骨が、顔を画面に近づけてのぞき込む姿勢をしたりすることによって、まっすぐ直線になってしまう症状のことよ。
ストレートネックになると、首の柔軟性が無くなるので、頭を支えることだけでもかなり負担になったり、神経が圧迫され、手がしびれたり、めまいが起こったりしてしまうの。
デスクワークの人がなりやすかったのだけれど、スマホ普及率と比例して、一般の人にもこの症状が増えてきているの。
特に女性は筋肉が少ないから、ストレートネックになりやすいわ。
さらに、画面を見る姿勢の下向きの姿勢は、まっすぐ前をみている状態と比べて、首にかかる負担が約3倍も増加するのよ。
首には重要な神経や血管があるから、首を痛めることで、自律神経が乱れ、疲れやすくなったり、めまい、耳鳴り、頭痛なども引き起こすことがあるわ。
ひどくなると、うつ病や、パニック障害を起こす人もいるの。
携帯電話やスマートフォンは必需品となっている人が多いけれど、健康に留意することが必要ね。
できるだけ使う時間は短くして、画面を見る姿勢や、持ち方を気にすることで、身体への負担も減ってくるわ。