SHINeeはゾンビ、EXOはオオカミ…SMに一体何が?

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SMエンターテインメント所属の男性グループが変わった?

SHINeeは4月に「Why So Serious?」でゾンビになって登場し、最近カムバックしたEXOは「Wolf」でオオカミ少年に変身した。歌の歌詞はもちろんのこと、パフォーマンスまでゾンビ、狼少年と一つに溶け合い、平凡な愛の歌とは確実に一線を画した。

「Wolf」は陰鬱なオオカミの遠吠えと共に「君をチーズのように手でつまんで丸呑みにしてやる。匂いを嗅いで色を吟味してワインより優雅に食ってやる」という型破りな歌詞で始まる。それとともに、人間の少女に心を奪われた恥ずかしい思いを描き、「彼女は一口だけだ」という、これまでのラブソングでは絶対に表現されない歌詞を歌う。

パフォーマンスは、オオカミの形をそのまま描き出し、視線を引く。12人のメンバーたちが一つとなって、森の中の木や狼の洞窟など全体的な雰囲気を表現し、オオカミが跳ね返る動きなどを連想させる動作で、一つのミュージカルのような構成を見せる。

以前、SHINeeはゾンビに変身した。「Why So Serious?」は、可愛いゾンビが人間の女の子に会って恋に落ちる曲。「前に伸びた両腕、僕は生きているウォーキングデッド、その息は冷たかった」で始まる曲は、「血の気のなかった僕の唇が、また赤のルージュに」と言いながら恋に落ちた心境を斬新に表現した。上半期のゾンビを主人公にしたロマンチックコメディ映画「ウォーム・ボディズ」が成功した直後に登場したこの曲は、「こんなゾンビ映画、どこかで見たようだ」と言いながらニヤニヤ話すこともある。

ステージの上のメンバーたちは、両腕を広げてよろよろ歩くゾンビの姿をダンスで表現し、独特の歌詞とパフォーマンスが有機的に結合した事例を提示した。

狼人間とゾンビの両方が、映画界ではメロドラマや成長物のバリエーションとして借用したファンタジーの題材であるという共通点がある。狼とゾンビの醜い恐怖の雰囲気を消して、恋に落ちたときめきと戸惑いを可愛く重ねれれば、“人間”のメロドラマよりも熱い反応を引き出した。歌謡曲もこのような題材の拡張に本格的に乗り出したと解釈できる。

特にこれらの題材は、本能に忠実な野性性も持っており、ボーイズグループのパフォーマンスにも当てはまる。過激なカル群舞(体を曲げる角度から指先まで完璧に合わせたキレのあるダンス)と完成度の高いパフォーマンスを示す平凡な男女の愛の話だけでは退屈なのだ。

SMのある関係者は「神秘的なファンタジーのイメージを引き継ぎつつ、より強く、完成度の高い、新しいレベルのパフォーマンスを示すために、このような選択をした」と話した。