「新しいスタジアムをつくることができるなら、私はクルヴァを廃止したい」。ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長がこう挑発している。ローマでのレーガ・プロの会議で、イタリアサッカー界のトップたちの前で、こう話したのだ。

「スタジアムの前に、我々はクラブとサポーターの関係を自由化させなければいけない。クラブはルールによる十戒を設定しなければいけないんだ。それによって、誰もが素晴らしい公共の場に来たがるようにね」

レーガ・セリエAのマウリツィオ・ベレッタ会長は、「ドイツ、スペイン、イングランドの素晴らしいサッカーに対し、イタリアサッカーにとっての本当のペナルティーは、施設だ」と話す。レーガ・プロのマリオ・マカッリ会長は、スポーツ施設への投資が「経済面でもできる限りの権限を与えるのに必要」だと主張した。

だが、デ・ラウレンティス会長はまず、サポーターに関して働きかけなければいけないと主張している。

「『会長、サン・パオロを改装するなら、階段席をつくってください。イスは壊してしまうので』と言われたんだ。(イタリア対ブラジルと比較して)あそこでは、人々がスタジアムへと行く。それは、有料放送の価値がわずかしかなく、設備が快適だからだ。だが我々は、取り外されてしまうからと、金属製のトイレまでつくらなければいけない」

デ・ラウレンティス会長はさらに、「リーグ形式を見直す」必要があると主張している。それは、「セリエAを16チーム制に減らすのに、さらに10年をかけるわけにはいかないから」だ。さらに、同会長はこのようにも続けている。

「未来の若者を形成しなければいけない。国外から選手を買い続けることはできないからだ。プリマヴェーラのチームをレーガ・プロ(3部)で起用し始めるだけで十分だよ。自分たちのバリケードに止まり続ける必要はない。カルチョを3カ月で改革したいのなら、実践的になる必要がある」