中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本の情報収集衛星能力は米国に次ぐ能力だ」というスレッドが立てられた。スレ主の主張に対して中国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

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 三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は1月27日、政府の情報収集衛星「レーダー4号機」と実証衛星を載せた主力ロケットH2A22号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。日本の情報収集衛星は4基体制となり、世界中のすべての地点を1日1回以上監視できるようになった。

 経新聞によると、日本は今後5年から10年で6基の偵察衛星システムを打ち上げ、10基体制にすることを目指すが、中国は「軍事大国に向け邁進している」と警戒感を示している。

 スレ主は「日本の偵察能力は米国に次ぐ能力だ」と主張したところ、中国人ネットユーザーからは「でも10年遅れてようやく確立したんだけどな。しかもスパイ衛星としての利用度はまだまだだ」という主張や、「これが米国の警戒と猜疑心を招くなら、悪いことではないね」という中国の視点に立ったコメントもあった。

 「中国には偵察衛星がない。気象衛星と地球観測衛星しかない」という指摘をするユーザーがいたが、中国が打ち上げた地球観測衛星は、実質的には偵察衛星とも言われている。それでも日本は脅威になるという意見もあり、「これは明らかな脅威だ。やっつけなければ」、「日本脅威論だな」などのコメントがあった。

 ほかには、「これで将来的に日中が一戦交える可能性が出てきた。その時中国が負けないことを希望する」といういうユーザーもいた。(編集担当:畠山栄)