細山田は大幅減俸!1700万円から600万円…DeNA

5年連続最下位に終わったDeNAが、細山田武史捕手(26)に異例の大減俸を提示することが2日、分かった。今季の年俸1700万円から600万円前後となる見込みで、減額制限の25%を上回る約64%の大幅ダウン。1日に若手から始まった今オフの更改は“厳冬”になりそうだ。 細山田は早大で斎藤(現日本ハム)の女房役を務め、08年ドラフト4位で入団。昨年は尾花前監督にリード面を買われて84試合出場。阪神・藤川からサヨナラ打を放ち、プロ初本塁打も記録した。だが、今季は新人の高城の台頭もあり1軍昇格なし。2軍でもわずか20試合の出場だった。 球界では、年俸1億円以上の選手が故障や不振で大減俸となるケースは珍しくない。1億円以下となると右肩痛のヤクルト・伊藤智仁が02年に8000万円から約88%ダウンの1000万円となった例などがあるが、細山田は若くて故障もない。1000万円台の選手で60%以上の減俸は極めて異例だ。 横浜市内の球団事務所で取材に応じた池田球団社長は「アップする選手はアップしますよ。チームの成績がうんぬんだからということはない。年俸は今年の評価と来年の期待値。ある程度提示した以上、大きくぶれることはない」と説明した。2日まで支配下13人のうち9人がダウン。今後はベテランや主力にも厳しい査定が予想される。
◇減額制限 野球協約第92条によると、次年度選手契約が締結される場合、年俸1億円以上の場合40%、1億円以下の場合25%を超えて減額されることはない。ただし、選手の同意があればこの限りではない。
事実上の自由契約扱いである。
これが見る目のある日ハムのフロントあたりから突きつけられた条件なら、選手生命の危機ととらえるべきだろうが、なにせカスから順に並べたような首脳陣を編成をするような球団だから、まともな選手評価などできるはずがないことは明らかである。ある意味、干されて出されるのはエリートの証しのようなものか。

これでようやく細山田も自由の身になれたわけで、他球団からのオファーがなければトライアウトでも何でも受ければいい。
仮に年棒1千万でOKというなら、ほとんどノーリスクで一軍経験のある捕手が獲れるのだから、主力捕手が高齢であったり、捕手を固定できずに困っている球団はどこでも欲しいに決まっている。
このような条件を出してくるということは、今後も細山田を使う気がないと言っているようなものだから、DeNAに残るという選択肢はほぼゼロと考えてもいいだろう。

近い将来、DeNAが優勝争いをするなら、藤田と細山田は欠かせない戦力であると言い続けてきたが、ふたりとも見事に弾かれた。
これでDeNAへの未練はなくなったので、楽天と細山田の移籍した球団への応援に完全移行できそうだ。
楽天が細山田の獲得に手を挙げてくれれば一番いいのだが、比較的いい捕手に恵まれている球団だけにどうだろうか。

今季は二軍の試合にもほとんど出番がなく、てっきり肩の故障が癒えていないのだろうと思っていたが、この記事によると「歳も若く故障もない」とのことだから、移籍には何の障害もないはず。
念のためYouTubeで三軍戦での細山田の二塁送球をチェックしたが、何の問題もないどころか、俊足ランナーを平気で刺せるだけの送球に戻っている。
もともとモーションの素早さはDeNA捕手陣でも最速だっただけに、これだけ肩の状態が戻っていれば、簡単に盗塁を許すなどといういうことはありえない。
「よく判らない理由で横浜を出された選手は買い!」という前列は藤田が作ってくれたので、他球団が変に勘繰り二の足を踏むようなこともなさそうだ。

藤田の穴をドラ1で埋めようとして失敗し、限度額を超える減棒を提示した選手に移籍先で働かれた日には、DeNAにとって球団を所有したことは『逆宣伝』になってしまうのではないだろうか。
それでなくとも先日、球団買収から一年近くが経つにもかかわらず、野球協約を知らずふたりの新人を自由契約にしてしまうという前代未聞の失態をやらかしたばかりなのに、今度は将来、リーグを代表するような選手になる可能性のある捕手をタダ同然で手放してしまうなんて、「おたく大丈夫ですか?」と、他球団から心配されてしまうほど愚かな行為である。
とにかく才能ある選手を飼い殺しにしなかったことだけは評価できるので、DeNAには感謝したい。