ブラジルのメディアによると、サンパウロとパリ・サンジェルマン(PSG)が、MFルーカスの獲得で合意に達したという。数字は明かされていないが、報道ではサインまで残すはメディカルチェックのみだそうだ。そのメディカルチェックは、ストックホルムで15日に行われるブラジルとスウェーデンの国際親善試合後に行われるという。

『グローボスポルチ』によれば、PSGはMFオスカルに支払われた以上の金額を支払うという。チェルシーが獲得した同選手の移籍金は、3200万ユーロ(約32億円)だった。ルーカス本人は5年契約が用意されているそうだ。ただし、PSGは外国人枠が埋まっているため、ルーカスが加入するのは1月になってからとされている。

ブラジルの報道では、決め手となったのは、PSGのオーナー、ナセル・アル・ケライフィ氏だそうだ。間を取り持ったのは、ワグネル・リベイロ代理人とPSGのレオナルドSD(スポーツディレクター)。バルセロナとPSGの親善試合の際に会談があったという。そこで合意に達したそうだ。また、ブラジル代表としてオリンピックに出場中のDFチアゴ・シウバも、ルーカスを説得したと報じられている。

サンパウロのジュベナウ・ジュベンシオ会長は、「ルーカスの今後に関するニュースはないと、何度も繰り返したはずだ。ただそれは、何も出てこないという意味ではない。状況はあっという間に変わる可能性もある。あらゆることが可能だ」とクラブ公式サイトで話している。

だが、リベイロ代理人は『テッラ』で、「私は試合を見るために欧州にいる。最初はマンチェスター・ユナイテッドに移籍と言われ、今はPSGだ。何がPSGだよ…。誰もが話を大きくしようとしている。真実は、この話に確実なことは何もないということだよ」と強調した。

また、サンパウロのアダウベルト・バチスタSDもブラジルのメディアで、「毎日噂があり、新しいクラブが出てくる。何が起きようと、我々はサイトを通じて発表するよ」と述べている。

一方、インテルは6日午後、マルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)やピエロ・アウジリオSD、マルコ・ファッソーネGM(ゼネラルマネジャー)、イバン・コルドバ氏、アンドレア・ストラマッチョーニ監督と、クラブオフィスに首脳陣が集結。マッシモ・モラッティ会長も合流し、マーケットについての会議を行った。

モラッティ会長は会議後、『ガゼッタ』の記者に、「少し前からああいう金額(4000〜4500万ユーロ=約40〜45億円)が騒がれている。我々にとっては高すぎる金額だ。我々の論理から外れている。我々の論理はほかのクラブ、例えばPSGのそれとは違うんだ。代案? 現時点で確実なのは、私が節約したということだけだね」と話している。

ルーカスについては先日、イギリスのメディアがマンUへの移籍で合意し、メディカルチェックに向かうと報じたが、ブラジルサッカー連盟は「選手がメディカルチェックのためにオリンピックチームを離れるというのは事実ではない。ブラジルは一切そういった要請をイングランドのクラブから受けていない。いずれにしても、マンUが話を進めていたとしても、彼がチームを離れることはない」と強調していた。