ユニクロは6日、日本の夏の文化から生まれた「ステテコ」の快適さや利便性をより多くの人に知ってもらうため、2012年から「ステテコ」を本格発売すると発表した。80色柄以上の圧倒的なバリエーションを用意し、世界へ向けても初めて展開していく。

 「ステテコ」は日本の文化の中から生まれた夏を快適に過ごすのに最適なアイテムで、スーツなどのボトムスや着物の下に履くアンダーウェアとして、明治以降の日本の近代化に伴い一般に広く普及した。スーツの裏地に肌が直接触れず、ステテコが汗を吸い取るため、汗で裏地が肌に張り付くことを防ぎ、快適に過ごすことができる。また、汗ジミも防げるためスーツを清潔に保つことができ、クリーニングの回数を減らせるエコアイテムとしても注目されている。

 昨今では、スーツだけでなく、チノパンなど様々なアイテムのアンダーウェアとしても取り入れられている。また、アンダーウェアとしての利用だけでなく、下着の上にステテコを部屋着として着用するなど、カジュアルなファッションアイテムとしても楽しまれている。さらに、「インナー(アンダーウェア)」と「ルーム」の両機能を兼ね備えた2WAYアイテムとして、昨今では「ワンマイルウェア」としても使われるようになり、3WAYアイテムとしても使用されている。

 今回ユニクロは、全4タイプ、80色柄以上の圧倒的なバリエーションの「ステテコ」を展開する。マドラスチェックやドット、フラワー柄などの他、ワンピースやキース・へリング、アンディウォーホル、スパイダーマンなどを展開するマーベル・コミックス、スーパーマンなどを展開するDCコミックスなどのコンテンツと連動したグラフィック柄までが楽しめる。ドライ機能が付いているため、蒸れを防ぎ、本来のステテコとしての機能性にも優れている。

 また、「ステテコ」の名前は聞いたことがあっても、実際にはまだまだ知られていない正しい履き方や楽しみ方を知ってもらうため、ユニクロの店舗では「ステテコアドバイザー」がステテコの様々な履き方やシーンに合ったおススメの1枚を提案する。

 加えて、ユニクロ銀座店では、6月11日より"ステテコ BAR"が10階にオープンする。ステテコBARカウンターに配置されたステテコバーテンダーが顧客を迎え、通常のバーテンダーが自分に合ったカクテルを選んでくれるように、その人にぴったりのステテコや、ステテコにあったコーディネートを提案する。