勝ち味の遅いザッケローニ日本ですが、この日は11分に見事な先制点が決まります。左サイドを素早いパス回しで粉々に崩し、最後は長友選手のクロスから本田選手のボレーが決まりました。その後、何度もチャンスを作りますが、この日の岡崎選手は不運でした。狙いどおりの形で崩し、シュートを放つもののわずかに外れ続けます。

それでも後半、51分に前田選手がGKともつれそうになりながらも追加点を挙げると、54分、前田選手のシュートのこぼれ球が岡崎選手の前に転がり、岡崎選手が一度はGKに弾かれながらも押し込んで、日本がたたみ込みました。

終わってみれば3-0の快勝でした。オマーンのシュートは43分、左ペナルティエリアライン付近からの1本だけ。実力差はハッキリしていました。ただ、そう考えると、もう少しゴールがほしかったと思います。3-0というスコアは去年の韓国戦と同じ。ではオマーンが韓国と同じ強さだったかというと、少なくともこの試合では雲泥の差でした。ということは、日本はこんなもので終わらせなくてもよかったのじゃないかと思うのです。こういう大勝の後だからこそ、このことは書いておいたほうがいいと思います。

自分の感じとしては、2002年のワールドカップ前、トルシエ監督に対して批判的なことを書くのと、肯定的なことを書くのでは、肯定的な記事のほうが受け入れられやすく、その後、クサビとなるような記事が少なくなってしまったと思っています。1998年ワールドカップ予選の初戦ウズベキスタン戦は6-3と大勝したのですが、そのときに3失点のほうばかりが追求されて選手が苛立っていたということも、余計のその後の厳しい記事を敬遠する向きを生んだのかもしれません。インターネットだったら「炎上マーケティング」という手法も使えるのでしょうが、リアルな刷り物だと、読者の気に入られないとたちまち収入を失ってしまいますから。

(※ たかちゃん @TAKACHAN007さん、スコアの間違いのご指摘ありがとうございました。恥ずかしい限りです)

ただ、その「炎上マーケティング」が広く認知されたおかげで、少なくともインターネット上では様々な意見が乱立するようになってきたと思います。もちろん曲解して「マーケティング」だけを狙った意見も出てくるのでしょうが、そういう部分をのぞいてはいろいろな意見があることが一番健全でしょう。インターネット上の記事はなかなかお金にならないのですが(涙)。

ところで、中東の友人からこんな意見が出ました。
「日本はいつも恵まれている。最初の2試合がホームで、しかも一番最初がこのグループの中でも弱いと思われているオマーン。これじゃあ日本がAFCにお金を出してるんじゃないかと中東の人は思うよ。僕の国なんか……」
そう見えるんでしょうね。でも、日本は最終戦に試合がないので、その点はすごく不安なのですが。でも、最後まで日本が他国をやっかまずにすみますように。

0時30分にスタジアムを出て、そのまま日本テレビへ。収録などしていただいて、局を出たのが3時前でした。
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すると、そこに知り合いのアナウンサーの方が出社してきてました。「いい朝ですね〜」ってきっと勝ったからでしょうが、まだ朝じゃないよ〜!!