アフリカでメイドの必須条件は、忠実、誠実といったところ。しかし、そんなことよりも美しい肉体をさらしながら掃除をするメイドに人気が出てきているそうだ。

アフリカの中流家庭では、大抵メイドがいる。メイドが住み込みというところもあれば週1というところもあり、料金も1日1500円〜2000円程度だ。女性が家を一軒一軒訪ねながら「メイドとして雇ってくれないか」と聞いてまわることもあれば、雇う側がメイド派遣会社から派遣してもらうこともできる。そんな中、先月設立された際立って珍しいメイド派遣会社が業績を伸ばしているという。

この会社の名は「ナチュラルクリーニング」。数ヶ月無職だったという男性が、現在の市場にないような企業を立ち上げようと考え出したのがこの会社だ。この会社では、全裸もしくはセミヌードの男性または女性が、掃除、料理、執事、果てはパーソナルトレーニングといったサービスを行う。「現在の不況で仕事がなかなか見つからない若者へ雇用機会を与えることができる」というのも、オーナーの基本姿勢にある。なんと500名以上の男女が、この会社で働きたいと申請してきたのだ。その中から選りすぐられたのは20名、オーナーによると「現役ラグビー選手や元モデルなどもいる」とのこと。

アフリカのケープタウンで会社を設立してからおよそ2ヶ月半だが、需要はじわじわと上がっているそうだ。ヨハネスブルグ支店もできた。この仕事での厳しいルールは「ボディタッチをしないこと」だという。ウェブサイトにはメイドの写真が載っているのだが、なんともいやらしい感じは致し方ないといったところだろうか。

オーナーは、「人は美しいものを見ることが好きだ。たとえばドアの取っ手を直してもらうサービスを頼んだ場合、やはりハンサムな人が来てくれると嬉しいはずだ。同じ値段で服を着ているのと着ていないのなら、どちらを選ぶかは目に見えている」と語っているという。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)