ナポリのワルテル・マッツァーリ監督には、チェルシーのアンドレ・ビラス＝ボアス監督ほどのお金がかかっていない。だが不思議なもので、21日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント１回戦ファーストレグでは、ナポリの方が有利と見られている。

だが、マッツァーリ監督は「こうやってチェルシーと２試合を戦えることを幸せに思っている。彼らは100試合以上を戦った。これが多くを物語っている。我々が有利と言われるのはおかしなことだね。我々はベストを尽くすことを考えなければならない。こういう状況でナポリがいつもやってきたようにね」とコメント。次のように続けた。

「チェルシーがベストの状態じゃないことを願う。彼らには決定的な選手たちがたくさんいるからだ。だが、だからといって、我々が変えることはない。（ベンチ入り禁止について）試合は事前に準備するよ。ベンチに入れないのは残念だけど、アシスタントコーチは戦術に関して私より優れているんだ」

「これはダービーのような一戦だよ。どんな論理も予想も当てはまらない。彼らに圧倒的な価値があることも忘れてはいけないよ。ウチの選手たちはこの数年、素晴らしい成長をしてきた。完ぺきな試合をするということは、パフォーマンスとして相手を上回ることだ。あとは、偶然の出来事が有利に働くことを願おう。大事なのは失点しないことだ。守備に関して良いスタートを切ることが重要となる。だが、我々にはそういった特長があるし、さらに成熟しなければいけない」

「私にとって、チェルシー戦への準備はキエーヴォ戦への準備と同じだ。チェルシーは最近、4-3-3よりも4-4-2でうまくやっている。しっかり研究し、どこを叩けるのか、理解してきたよ。選手たちにはアプローチを間違うなと伝える。マンチェスター・シティ戦のように臨まなければならない。相手が危機にあり、自分たちの方が強いと思って試合に向かえばどうなるかは、ローマ戦のとおりだ」

「こういう試合で観客が熱狂するのは当然だ。いつものことだよ。こういう熱気があるときの彼らは欧州最高なんだ。そして、チームはそこから大きな恩恵を受けるはずだよ」

一方、FWエセキエル・ラベッシは、「すごくゴールを決めたいと思っている。CL初得点を挙げたい。でも、チームが良いプレーをすることの方が大事だけどね」とコメント。次のように話している。

「失点しないことばかりを考える必要はない。もちろん、チェルシーのことはリスペクトしなければいけないよ。でも、僕らはいつもの僕らでなければならない。この一戦にシーズンが懸かるんだ。アプローチを間違えることはないよ。どちらが強いか？　それは試合で分かるさ」