(C)2011「花子の日記」製作委員会
 昨年ドラマ「名前をなくした女神」(4〜6月)で“ララちゃんママ”こと意地悪なヤンママを演じ、新境地を開拓。その後も続けて「それでも、生きてゆく」(7〜9月)や「私が恋愛できない理由」(10〜12月)に出演するなど今、注目の女優・倉科カナ(24)。その彼女が長編映画初主演を務め、昨年6月より香川で先行上映された映画『花子の日記』が2月15日、DVDとなって発売されました。

花子の日記

 瀬戸内海の小豊島(おでいしま)で長年最高の肉牛を育てる研究に没頭する吾朗は、念願叶って5年に1度の肉牛大会で肉牛部門と種牛部門の両方でダブル受賞を果たす。家庭をかえりみない父親が大嫌いな美大生の花子が島に戻るが、吾朗の牛に興味を示す謎の韓国人も現れ……。

人口よりも牛の数が多い島

 物語の舞台は、都内のコンビニの店舗数よりも、さぬきうどん屋の数が多いといわれている香川県の瀬戸内海に実在する、人口18名に対して肉牛500頭と、人口よりも牛の数が多い小さな島・小豊島。そんな穏やかな離島で、倉科カナ演じる花子の父・吾郎(永島敏行)が育てた世界に誇る最高ブランド和牛の精子を、何も知らずに送り込まれた韓国人親子が盗み出そうとすることから、騒動が巻き起こります。オール香川ロケで撮影された本作は、2010 さぬき映画祭優秀企画賞&準グランプリを受賞したご当地ムービーです。

清楚な倉科カナがイメージを一新

 倉科カナ演じる一人娘の花子は、最高の肉牛を作り出すために、母・タクヨ(水野美紀)ら家庭をかえりみずに長年、研究に没頭し、飼っているメス牛と同じ名前をつけた父親・吾郎(永島敏行)が大嫌い。父の元を離れて東京の美大に通い、日韓交流サイトを通じて、メイド喫茶で働く日本大好きな韓国人女性キムスメ(SORA)らと交流を育みます。蝉の声が響く夏の陽射しの中、ノースリーブやTシャツ姿でリュックを背負いながら走り回る倉科カナの姿は、一服の清涼剤。唯一、大きな瞳に負けない眉毛の太さが気になりますが、頑固親父や草食彼氏を相手に啖呵を切る威勢の良さは、これまでのお嬢様的な役柄のイメージとはまた違う、新たな魅力を見せています。

“セイシ”をかけた日韓父娘対決

 成り行きで吾郎の“精子探し”を手伝うことになった花子ですが、お互いを想い合うキム(金守珍)とキムスメの韓国人父娘の姿を前に、花子と吾郎はすれ違ってばかり。「牛も人間も一緒、かまってあげて」と語るキムスメの言葉に、吾郎が取った行動とは…? 韓国マフィアも参戦し、日韓父娘の“セイシをかけた闘い”の行方は如何に! DVDでは人気雑誌「Hanako」さながらに、花子と巡る、香川県・高松市のロケ地まんぷくツア―をご紹介。「みんなの日記」と題した主要キャストへのインタビューで、流暢に日本語を話すキム&キムスメの韓国人父娘の特典映像にも驚きです。

花子の日記 - 作品情報



花子の日記 [DVD]
花子の日記 [DVD]
posted with amazlet at 12.02.19
ポニーキャニオン (2012-02-15)
売り上げランキング: 6370