１年前、サントスMFガンソはイタリア上陸の準備をしていた。ミランの練習場ミラネッロの視察や、インテルのマッシモ・モラッティ会長との会談が予定されていたのだ。サントスのスターはミラノ勢の注目を集めていたのである。

それから12カ月。彼の周りから光は消えてしまった。度重なるケガが、獲得を考えるクラブにとって警告になったからだ。また、クラブ・ワールドカップでも、彼はベストのガンソを見せることができなかった。それでも、同選手はリスタートへの準備を整えている。

ガンソの代理人は約2000万ユーロ（約20億円）での売却をオファーしている。金額で言えば、ビッグビジネスだ。ガンソの親友であるミランDFチアゴ・シウバは「僕がミランなら、すぐにガンソを獲得する。彼は触るボールすべてをアシストにつなげられるんだ」と、すぐに“アシスト”に動いている。

だが、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、今のところガンソ獲得に冷めているようだ。それでも、パリ・サンジェルマンやトッテナムに加え、ほかのイタリアのクラブが獲得に進む可能性はある。例えばインテルだ。だが、ローマも６月の獲得に向け、ナポリもMFマレク・ハムシクが移籍する場合に備えて、ガンソに関心を寄せている。

ガンソよりも値段は安いが、多くの関心を集めているのが、リバプール・モンテビデオのエミリアーノ・アルファロだ。22歳のストライカーで、破壊的なドリブルや素晴らしいゴールセンスを持っている。

リバプール・モンテビデオの会長は、「イタリアの４、５クラブが関心を抱いている」と明かした。彼らはアルファロの価格を500万ユーロ（約５億円）に設定している。関心を抱いているのは、フィオレンティーナやウディネーゼ、そしてカターニアだ。どこもストライカーを探しているチームである。アルファロはウルグアイ代表にも選ばれたばかりの選手だ。

１月にユヴェントスへ加わるかもしれないのが、バスコ・ダ・ガマMFロムロである。バスコはDFデデを何としてでも慰留すると決断しており、ロムロ売却に動かざるを得ない。同選手はユーヴェにとって好都合の選手だ。クラウディオ・マルキジオやアルトゥーロ・ビダルの控えを務める上で理想的な特長を持つからである。ロムロには同じ運動量と戦術センスがあり、シュートも悪くない。ユヴェントスはすでにオファーを提示したが、バスコは少なくともさらに300万ユーロ（約３億円）を上乗せしたいと望んでいる。