７日のチャンピオンズリーグ・グループリーグ最終節で、ビジャレアルに２−０と勝利し、決勝トーナメント進出を果たしたナポリ。グループの組み合わせが決定したとき、こうなることを予想した人はいなかったのではないだろうか。

アウレリオ・デ・ラウレンティス会長からFWエセキエル・ラベッシまで、ナポリの全員が街と喜びに沸いている。ラベッシは試合後、次のように語った。

「今日は、ゴールは重要じゃなかった。大切なのは、グループリーグを突破することだったんだ。幸いにもそれを達成できた。僕らはチームとして飛躍した。走って、集中していれば、どんな相手も倒せるということを示したんだ

「前半は必要としていたゴールを奪い、勝ち点を取りにいくための適切なパーソナリティーがなかった。我慢したよ。話し合って、後半の僕らは違っていた。彼らはそれまでのようにプレスをかけるには疲れてしまっていたね」

試合中に退席処分となったワルテル・マッツァーリ監督は、試合後にインタビューエリアには姿を見せず。一方でデ・ラウレンティス会長は試合序盤に恐れを抱いていたことを隠さなかった。

「心配だった。選手たちがあまりに気負い過ぎていたからね。それに誰かが、マンチェスター・シティがバイエルン（・ミュンヘン）をリードしていると知らせたから、それが選手たちに影響した」

だが、最後には快挙を成し遂げ、同会長は選手たちのように満足感を表し、チームを称えている。

「この数カ月の仕事は３年分に値する。この選手たちの意識を成長させてくれた。重要なのは、イタリアの３チームがグループリーグを突破したということだ。終わったと言われ、忘れられていたサッカーのクオリティーを強化してくれるはずだよ」

ナポリはどこまでいきたいと望んでいるのだろうか？

「これは出発点だ。サッカーが変わることを期待している。私は革新を望む人間だ。これが始まりとなって、真の価値が見直されるように願う。このグループリーグ突破は、常に熱狂的に私たちを支えてくれるナポリの人たちに捧げたい。今日のマドリガル（ビジャレアル本拠地）はナポリのスタジアムみたいだった」

「こういった名門チームたちと対戦できたのは幸運だったと思う。簡単な相手とだったら、たとえグループリーグを突破したとしても、このチームの価値を理解することはできなかっただろう。このチームは常に最大限の気迫を見せてくれる。次はCLでもリーグ戦でも、その感情と力を管理することを学ばなければ。だから、リーグ戦でもうまくやってくれるように願っている」

マッツァーリ監督が退席になったことについて、デ・ラウレンティス会長は笑って「彼が退席になると、我々はいつも勝ってきたんだ」とコメント。「冗談はさておき、かなり苦しんだだろうね。もちろん、我々はここで止まってはいけない。だが、ボールは丸く、自分たちだけで決められるわけじゃないんだ。屈したくはない。ベストを尽くし、集中を保つ」と続けた。