７日のチャンピオンズリーグ（CL）・グループリーグ最終節で、ビジャレアルと敵地で対戦するナポリ。最近の試合で攻撃陣は主役が全員ゴールを奪っているが、少し懸念されるのがディフェンスだ。

ここ４試合で無失点のゲームはゼロ。元イタリア代表DFファビオ・カンナヴァーロ氏は、『ガゼッタ』のコラムの中で、「ビジャレアル戦では正しいアプローチが必要だ。ビジャレアルに自信を与えないために、ハイプレスと十分な注意を払うことが必要となる」と話している。

そのカンナヴァーロ氏の弟で、ナポリのキャプテンを務めるDFパオロ・カンナヴァーロは、前日会見で次のように語った。

「歴史の一部をつくれるかもしれない。選手である以前に、僕のようなナポリ出身の人間にとっては、特別な感情だ。でも、マンチェスター・シティの結果を待つことはしないよ。僕らは自分たちの力に自信を持っている。成長ぶりを誇りに思っているよ。守備？　僕らはアタランタやユヴェントスといった、好調のチームと対戦してきたのさ。でも、この試合に向けてどう準備すべきかは分かっている」

一方、ワルテル・マッツァーリ監督は会見で次のように語った。

「ほかの試合の結果を気にしなくて良いのだから、ビジャレアル戦に集中しなければいけない。ここで勝つのがどれだけ難しいか、私は分かっているよ。ナポリより強いという（マンＣのロベルト・）マンチーニ監督は正しいのだろう。だが、我々は彼らよりもうまくやってきたんだ」

「ビッグイベントだと感じている。サポーターを満足させるために集中しているよ。マンＣのような大きな力を上回ってこの状況にいるのは、我々にとって成功と言える。バイエルン・ミュンヘンと引き分けたのも我々だけだ。とにかく、悪くてもヨーロッパリーグへ出場できるんだし、試合はたくさんある。うまくいけば、素晴らしいことを達成できる」

「CLでのビジャレアルは不運だった。欠場者が多かったんだ。だが、今は重要な選手たちが戻ってきている。勝利ボーナス？　我々にそういう刺激は必要ない。プライドと威厳だけで十分だ。とにかく、我々のモチベーションは高い。うまくそれを管理できれば、違いをつくることができるだろう」

「ビジャレアルにとって、レアル・ソシエダとのリーグ戦がより重要なのは当然だ。だがそれは、我々との試合で全力を出さないという意味ではない。それに、イタリアのチームがまだ一度もここで勝ったことがないのを忘れてはいけないよ。我々は歴史をつくりたいと思っている」

「メンバー？　私の頭の中では選択はできている。でも、グループが成長したことで、今ではより競争が激しくなっており、何がベストメンバーなのか、最後まで考えたい」