Football Weeklyにも寄稿したように、アジアのチームとの試合は私をうんざりさせる。

上川徹や岡田正義がいうように、本来、ビッグマッチで乱闘は起こらないものだ。

「大きな大会に対する責任を選手が感じていて、選手はある一線(退場になるようなプレー)は越えない。試合ですし、テンションも高いので、相手に対して激しくなってしまうので、“つい”というプレーはあったとしても、見苦しい行為はしない。してはいけないと思っているのを感じます。」

しかし、アジアではそれが当てはまらない。C大阪が敗れた全北現代戦もそう。確かに、全北は強かった。ただ、それ以上にラフプレーが多すぎるため、スポーツなのに、試合後も相手に対する怒りを覚えてしまうのだ。

ビッグマッチであるはずのACL準決勝、水原サムスン×アルサッドの準決勝第1戦なんて非道である。
81分、両チームの選手が負傷したため、水原は、ボールをタッチラインの外に蹴り出し、プレーを切った。アルサッド側もボールを返そうとしたのだが、前線にいたニャングがボールを拾い、2点目を決めてしまうのだ。
これに対し、水原の選手らは強く抗議し、さらに水原のサポーターまで乱入し、試合は乱闘に発展した。
もはや何も言う気も起こらないが、これだけが問題ではない試合だった。

そんなアルサッドと全北の決勝戦。嫌な予感がしたが、最後までピッチではフットボールが行われた。とは言え、決して両チームが紳士的な姿勢で臨んでいたわけではない。
ただ、その試合を委ねられたのは世界最高クラスの主審、ラフシャン・イルマトフだった。
そして、それが試合を大きく左右した。


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