選手協会とMLB機構の新しい労使協定(CBA=Collective Bargaining Agreement)が無事合意されました。NBAみたいにロックアウトも起こらず良かったです。1994年の史上最悪のストライキが起きてから20年以上平和な期間がもたらされる見込みとなります。結構ルールの変更がありました。ストーブリーグ好きの方は要チェック!!今回の契約は2016年12月1日まで。主な内容をまとめておきます。公開されているSummaryはこちら。

◆2013年のポストシーズンからワイルドカードのチームが2チーム拡張される。各リーグで地区優勝できなかったチームのうち、成績の良かった2 チームがワンゲームプレーオフを争う(つまり地区3位でも可能性があるわけだ)。2012年のポストシーズンからワイルドカードを拡張するかどうかは、このオフの3/1までに決定する。
◆ヒューストン・アストロズは2013年からアメリカンリーグ西地区に遷る(これまではナショナルリーグ中地区)。
◆各リーグ15チームずつになるので年間を通して交流戦が行われることとなる。
◆イライアスランキングの廃止。タイプA、タイプBフリーエージェントの仕組みも変わることに。
◇ドラフト補償をもたらす選手は以下の条件となる。
・シーズン通して同じ球団にいた選手。(つまり、シーズン途中で獲得した選手は補償をもたらさないということになる)
・前所属球団が、年俸上位125番以内の選手たちの平均年俸以上のオファーをした場合。(今年なら大体$12MMだそうです。)
※ワールドシリーズ終了から5日以内にオファーする必要がある。
◆補償資格を持つFA選手と契約した球団はドラフト1巡目指名権を失う。ロックされるのが全体15位までから全体10位以内の指名権を持つ球団までに変更。
◆スーパー2の資格者が全体の17%から22%に増加。
◆2012年から最低年俸が$480,000に増加。2013年は$490,000、2014年は$500,000へ。2015年と2016年に関しては調整。
◆ドラフト選手の契約期限が早まり7月中旬に。7月末のトレード期限に前年のドラフト選手をトレード可能になった。
◆ドラフト選手やインターナショナルFA選手への契約金への制限が厳しくなり、罰則が設けられることになる。
大規模マーケットの球団に若干有利になるような気がします。今後のチームの補強にどう影響が出るか気になりますね。