22日のチャンピオンズリーグ・グループリーグ第５節で、ナポリの本拠地サン・パオロに乗り込むマンチェスター・シティ。ロベルト・マンチーニ監督は「サン・パオロは私が最も好きなスタジアムの一つ」と話している。

彼がこう言うのは、1990年11月18日を思い出してのことだろう。現役時代、サンプドリアが王者ナポリを敵地で４−１と下した試合のことだ。そのシーズン、サンプドリアはクラブ史上唯一のスクデットを獲得しており、マンチーニ監督はドッピエッタを記録している。そのうちの一つは、同監督が自ら最高のゴールの一つとしているものだ。「ボレーシュートだった。ナポリのファンも拍手してくれたことを覚えている。（ディエゴ・）マラドーナの神殿で、最高のことだった」。

だが、指揮官としてのマンチーニ監督にとって、サン・パオロは良い思い出ではない。2008年３月２日、当時インテルを率いていたマンチーニ監督は、約11カ月にわたる31試合連続無敗記録を途絶えさせられた。アウェーで２年間、32試合にわたって無敗だったが、この記録にも終止符が打たれた。

つまり、マンチーニ監督はサン・パオロが厄介であることを知っている。何より、彼はナポリとワルテル・マッツァーリ監督を高く評価しているのだ。指揮官は「力のあるプレーを構築しており、３人のモダンなストライカーがいる。彼らはどのクラブでもうまくやれるだろう」と話している。そのうちの一人が、インテル時代に獲得を逃したことで幹部に怒りを表したMFマレク・ハムシクだ。

「３日おきに戦うのはとても大変だ。我々は好調だけど、難しい試合だよ。ナポリにはビッグチャンスがあり、それを生かそうとしてくるだろう。サポーターはとてもアツく、チームを後押しする。でも、こういう場所で戦えるのは素晴らしいことだ」

「計算はしない。我々は勝つために戦うことに慣れている。同時に、ナポリもそうだろう。ホームでの彼らはとても強いチームだ。ウチには素晴らしい選手たちがいるけど、バルセロナやレアル・マドリーに近いと言うのは早すぎる。より近いのはナポリだよ。ナポリには私がとても評価している指揮官がいる」

FWマリオ・バロテッリはナポリで愛され、獲得を望まれていると言われる。マンチーニ監督は同選手について、次のように語った。

「（イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ）監督が私を称えてくれた？　マリオのおかげだよ。彼はすぐに成長できるということを理解したんだ。明日の彼に何を期待するか？　まずは試合に出すかどうかを見てみよう。もちろん、この３カ月のレベルを維持してくれるように願っている。イタリア最高の選手の一人であり、今後はますますそうなっていくだろう。（ダニエレ・）デ・ロッシ？　彼がローマから動くとは思わない」