韓国国会国土海洋委員会所属の議員が25日に明かした「独島(日本名:竹島)関連予算案検討報告書」によると、同国の国土海洋部が編成した2012年の「独島予算」は、11年と比べ182億5500万ウォン(約12億7800万円)増の440億8700万ウォン(約30億8600万円)となったことが分かった。

 韓国メディアによれば、今度増額された「独島予算」は、総合海洋科学基地や旅客・海軍・海上警備隊船舶の係留施設および防波堤、道路などの建設に使用されたという。

 一方で、記念館や道路、軍事施設、気象観測施設などの建設事業の比重が、竹島の建設総費用の98%以上を占めており、竹島周辺水域の環境保全と教育強化、国際社会への「独島広報」などの事業も優先に推進できるように、バランスのとれた事業展開が必要だという指摘が出ている。

 韓国の外交通商部は8月、ある韓国メディアの「外交部が2010年度の独島予算を別の目的で使用している」という報道に対し、「深刻な予算不足の問題を解消するため、独島予算の一部を転用した」と釈明したことがある。(編集担当:永井武)