ユヴェントスは8日に行われたノッツ・カウンティとの親善試合で、新しいスタジアムのこけら落としを行い、1−1で引き分けた。

「ノッツ・カウンティが相手?」と不思議に思う方も多い方もしれない。現在イングランドのフットボールリーグ1(実質的には3部)という下部リーグに所属するノッツ・カウンティだが、創立は1862年というから世界最古。そして彼らが着る白黒の縦縞のユニフォームこそ、ユヴェントスが100年以上にわたって着用しているユニフォームのオリジナルなのだ。




なぜ、ユヴェントスがノッツ・カウンティのユニフォームを真似たかというと、ユヴェントスは1903年まではピンクのユニフォームを着用していた。ところが、色が薄れてあまりよくないので、あるときクラブがイングランド人選手のジョン・サヴェッジにもっと耐久性のある色のユニフォームを扱っているところは知らないかと尋ねた。するとサヴェッジは(ノッツ・カウンティの本拠地がある)ノッティンガムにいる友人に、ノッツ・カウンティのユニフォームを送らせたのだ。

新スタジアムはトリノ市郊外、旧スタディオ・デッレ・アルピの跡地に建設され、収容人数は4万200人。総工費は1億2000万ユーロ。

イタリアで初めてのモダンなサッカースタジアムであり、豪華なボックス席が84、さらに通常のバーに加え、レストランが2カ所あるという。もちろん陸上トラックのないサッカー専用スタジアムで、観客席はピッチに近く、両チームのベンチはイングランドのスタジアムのように、客席の最前列に設置している。そして何よりも、イタリアで初めてクラブが所有するスタジアムとなった。

まだ名称がついていないこの新スタジアムの最初の公式戦は、日曜日のセリエAのパルマ戦となる。