12日に行われたセリエＡ第28節で、首位を走るインテルを相手に、ホームで３−１と勝利を収めたカターニア。だが、周囲を驚かせた大金星から一夜明け、カターニアのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、再び現実を見つめ直している。イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューで、同監督は次のように話した。

「昨日のことや、今の自分たちがやっていることには、非常に満足しているよ。しかし、我々はこのまま続けなければいけないんだ。勝った興奮で寝られなかったって？　いや、幸いにも、私はよく寝られるんだ。昨日は友人たちとレストランに行き、食事をして、ホテルへ眠りに戻った。今日は家に帰って家族と会うよ」

特にミハイロビッチ監督を喜ばせたのは、試合後にインテルのジョゼ・モウリーニョ監督とあいさつしたときのことだ。同監督は「彼が称賛してくれたことには感謝している。とても満足できることだよ。こういった勝利はなかなかないものだ」と続けている。

また、ミハイロビッチ監督は、試合後すぐにお祝いのメールを70通ほど受け取ったことを明かしている。「全部は読んでいない。まだあと30通ほどあるんだ。ロベルト・マンチーニ（マンチェスター・シティ監督）は“no bad”って送ってきたよ。今じゃこういうメールを送ってくるんだ。うれしかったし、今日連絡するよ」。

すべての新聞が同監督に高い採点を与えているが、ミハイロビッチ監督は「採点は見たことないんだ。現役時代も気にしたことがないし、監督ならなおさらだよ。高い点だというのはうれしいけど、私にとっては最も関心あることではないのさ」とコメントしている。

インテルの敗北により、もはや勝負はついたと思われていたリーグ戦は、またもその行方が分からなくなっている。かつてインテルで助監督を務めたミハイロビッチ監督は、次のように続けて述べた。

「私はそのために戦ったんじゃない。カターニアのため、セリエＡ残留のためにベストを尽くそうとしているんだ。インテルのことは残念だね。火曜に彼らはとても大事な試合（チェルシーとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント１回戦セカンドレグ）を控えている。この時点での敗北は必要なかったはずだ。だが、我々はスモールチームだし、ビッグクラブを倒すのはそうあることじゃない。それができたときは、ずっと満足感が残るし、またこの喜びを感じたいと願う。今年の我々はすでに３つのビッグクラブを倒しているんだ。ユヴェントス、インテル、そしてラツィオとね」