昨季のナポリ戦はインテルにとって、数少ない敗北の一つに終わっている。マルセロ・サラジェタの得点で0−1と敵地で敗北を喫し、インテルは枠内シュートを放つこともできなかった。インテルのジョゼ・モウリーニョ監督にとって、サン・パオロでのナポリ戦はスクデット獲得に向けてデリケートな一戦なのだ。しかし、モウリーニョ監督は「私はドローを狙ったりしない。1ポイントのために我々が戦ったことはなく、今後もそうすることは絶対にない」と話している。

では、インテルにとってナポリ戦はどんな試合だろうか? 指揮官は「難しいゲームなのは分かっている。だが、彼ら以上に我々にとってそういう試合だ。ナポリ戦の相性? 何でもないよ。昨年は我々が良い試合をせず、枠内シュートを打てなかった。ナポリはドロー狙いで戦い、サラジェタがゴールを決めて、我々が妥当にも敗れたんだ。明日の試合では、我々が良いプレーをすれば、勝つチャンスは十分にあるはずだよ」と語った。

14日の試合はロゼッティ主審が担当するが、今季のインテルはすでにボローニャでの試合で同主審に怒りを抱いている。マイコンが退場となり、ユヴェントス戦に出場停止で出られなかったのだ。そのロゼッティ主審について、モウリーニョ監督は次のようにコメントしている。

「ロゼッティは世界最高の審判の一人で、私は心配していない。ナポリが簡単じゃない環境なのは分かっているよ。対戦相手や審判に対してどんなプレッシャーがあるかも知っている。ナポリのベンチでやることの10%でもインテルのベンチでやれば、10分で我々はドレッシングルームへ行くことになるだろう」

ナポリ戦ではMFヴェスレイ・スナイデルが2試合の出場停止から復帰する。そのスナイデルにポジションを渡すことになるのはFWサミュエル・エトーだ。モウリーニョ監督はスタメンについて、「ジュリオ・セーザル、マイコン、ルシオ、サムエル、サントン、カンビアッソ、サネッティ、ムンタリ、スナイデル、パンデフ、ミリートだ」と明らかにした。

また、エトーと同じくFWマリオ・バロテッリもベンチスタートとなる。先日、同選手が「常にスタメンで出ていれば、あと何ゴール決めていただろうか?」と発言したことについて、モウリーニョ監督は「私は客観的なことしか話さない。確かなのは、あの年齢で(フランチェスコ・)トッティや(アレッサンドロ・)デル・ピエーロという、イタリアサッカーのアイドル2人が決めた以上のゴールを彼が挙げたということ。ほかのことは重要ではない」とコメントしている。