今回の【ドラマの女王】は、大沢たかお主演「日曜劇場『JIN-仁-』」(TBS系)。あいかわらず患者の病状には敏感でも、色恋に関しては鈍感なJIN先生。数々の江戸の人を病気やケガから救っては、何とペニシリンまでこさえてしまう。テッチャンの尾形洪庵やら内野龍馬やらTBSドラマ史に残りそうな歴史オールスターズも面白いが、二役やってる中谷美紀や綾瀬はるかも大健闘。リアルな手術シーンに使われる当時風の小道具や、迫力あるオープンセットも圧巻。まったく、一ついいと全部いいんだな。



頭を打って気絶し、江戸時代へタイムスリップした南方仁(大沢たかお)。普通はうろたえるであろう状況も、まさかすんなり受け入れて“来てしまった時代”に順応。のっけから橘恭太郎(小出恵介)の手術を成功させたかと思うと、タエ(戸田菜穂)の無麻酔治療、その後タエの息子から発症したコロリ(コレラ)大騒動、野風(中谷美紀)のいる遊郭の女郎(高岡早紀)の梅毒末期だの、ヘビーな患者を立て続けに治療し続ける。魔法のような西洋医術(というか未来の医術)を施す仁の評判はたちまち江戸の町に広がり、当時の江戸の医学会は騒然となるが、しだいに仁の治療の正当性を認め協力体制に。仁は、醤油の醸造の技術を応用してペニシリン開発に挑む。

ペニシリンを高額で売りさばいて政治資金にしようとする坂本龍馬(内野聖陽)。なにしろ口が上手くて楽しくて、男気のある龍馬。身請けが決まり仁と永遠の別れになってしまうため、一晩だけ枕を共にしようと仁を部屋に招き入れたが、火事場に逃げられたかわいそうな野風(中谷美紀)を、ひしと抱きしめなぐさめる。さっきは野風が酒に入れた薬でねむらされていたけどね。
その火事場でノドの奥の熱傷で呼吸が出来ない若い火消しを手術する仁。その小屋に火の手を回さないように「を組」の親分・辰五郎(中村敦夫)ら火消しが必死で周りの建物を破壊するシーン。圧倒!感動!(建物もったいないけど。)やっぱり中村敦夫は議員より俳優やってる方がいい。

献身的に仁の医術を学ぶ咲(綾瀬はるか)に縁談が進み、野風に身請けが決まり、別れが近づく二人から愛されるも現代の恋人未来(中谷美紀)の生存が気になって仕方が無い仁。写真の未来が薄くなったりするから野風の乳がん治療には及び腰になる。涼しい顔して結構ザンコクだ。それを怒る咲。クールな花魁・野風は、仁に乳房を診察され、病気が惚れた男と自分を結ぶ最後の糸だと内心喜ぶ。中谷流「女の業」をとくと見せていただく。

第10話では、龍馬と仁が林の中で刺客に襲われる。坂本龍馬がちゃんと「近江屋」で暗殺されて死んでくれないと困る仁は必死に抵抗。でも剣術が出来ないから龍馬の負担に・・・・・。とうとう二人して崖の下に落ちていってしまう。そして次週最終回スペシャルは仁が現代に戻るとか、「転校生」みたいに仁と龍馬が入れ替わっちゃうとか、「続きは映画で。」とか驚愕のラストが用意されているらしい。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)

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