ロボットアーム(メカ工作キット) MR-999
ロボマニアでは、工作感覚で作れるロボットを紹介してきたが、鉄腕アトムのように人間に近いロボットが誕生する日はまだまだ先のようだ。しかし、モノをつかむことができる「ロボットアーム」の世界は着実に進化を続けている。

そこで今回は、秋葉原のロボット専門店「テクノロジア」の荒井店長に、手軽に体験できる「ロボットアーム」を紹介してもらうことにしよう。

■昔から如何にもロボットアーム - テクノロジア 荒井店長
25 年以上前、大学の研究室で三菱電機のロボットアームMOVE MASTERが動いているのを思い出しました。その側には、沖電気のパソコンif800 model50もあった記憶があります。16ビットCPUを採用し、プリンター内蔵のマシンでした。……ちと、話が脱線しましたね。
そのMOVE MASTERを思い出させるようなデザインのロボットアームがEK Japanから発売されている「MR-999」です。
ロボットアーム(メカ工作キット) MR-999

5つの関節(モーター)で構成されており、専用コントローラーで「ウィ〜ン」と動かして物体を持ち上げたり、ピンポン球を移動させる競技などもできるので面白いですね。

実は、このロボットアームは手動ではなく、パソコンからプログラム制御で動かすこともできるんです。MOVIT-LAB II(IF-100)という専用のロボット制御インターフェイスボードを使い、アイコンを多様した簡単なアプリケーションでプログラム制御できます。
MOVIT-LAB?(ロボット制御インターフェイスボード) IF-100

写真:MOVIT-LAB?(ロボット制御インターフェイスボード) IF-100

このインターフェイスがセットになった商品「MR-999CP」も発売されています。ちょっとお買い得です。
それと純正以外の制御ボードもあって、好きなプログラミング言語でのプログラミングも可能です。共立電子から発売されているリレーボードRBIOシリーズです。このボードは、前回ご紹介したプチロボシリーズと同様な方法で、シリアルポートにコマンドを送る方法で制御できる方式を採用しています。
リレーボード RBIO-1

リレーボード RBIO-2U

これらのボードは、ロボットアームだけでなく10個のリレー(スイッチ)を制御できるので、プログラム次第で、イロイロな機器の電源をパソコンからON/OFF可能と、結構いろいろな用途にも使えますよ。

それからプログラミングは出来ませんが、同じくコントローラーのレバー操作で動く「グリッパーアームロボット」という商品も発売されています。見た目もそれなりにカッコイイデザインです。これも、100gぐらいの重さまでなら持ち上げられます。
グリッパーアームロボット 40320C

今回紹介した商品はDCモータを使って動いていますが、ロボット用サーボモータを利用して自作することも無理ではありません。とはいっても、まともに動かそうとすると10倍ぐらいの費用が掛かるでしょうけどね。動きだけなら、前回の変形・拡張自在ロボットベースキット「プチロボMS5」でも作る事が出来るんですよ。ユーザーのかたは、是非、チャレンジしてみてください。

主な仕様
消費電流(パワーユニット1コ当たり):300mA(無負荷)
最大定格荷重:130g
重量:本体約1050g(電池含まず)、コントローラ約150g(ケーブル含む)
サイズ:最大地上高510mm、アーム伸直時半径360mm
使用乾電池(別売):単1×4本

テクノロジア価格  5,140円(税込み)
ロボットアーム(メカ工作キット) MR-999
テクノロジア価格 5,000円(税込み)
MOVIT-LAB?(ロボット制御インターフェイスボード) IF-100
テクノロジア価格 10,290円(税込み)
リレーボード RBIO-1
テクノロジア価格 11,760円(税込み)
リレーボード RBIO-2U
テクノロジア価格 5,200円円(税込み)
グリッパーアームロボット 40320C

テクノロジア
ツクモロボット王国の店長を務めた荒井貞博店長が独立して開店する。
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