ポーツマスのトニー・アダムス監督は、インテルのMFパトリック・ヴィエラの獲得に乗り出すと明言した。

 ハリー・レドナップのトッテナム監督就任にともない、先週火曜日にポーツマスの新監督として発表されたアダムス。現役時代はアーセナルで活躍した元イングランド代表キャプテンは、1月の移籍マーケットに向けた獲得候補にインテルのヴィエラを指名。アーセナルでチームメイトだったフランス人MFの獲得について、インテルのジョゼ・モウリーニョ監督に直談判するとまで語っている。

「もし可能性があるならば、パトリックをここに連れてきたいよ。彼について、モウリーニョ監督と話すつもりだ。パトリックは計算できる選手だ。数多くのタイトルを経験しているし、獲得できればこれ以上の補強はないよ」

 指揮官が引き抜かれるという異常事態に、ポーツマスの監督に就任したアダムス。いまだ指導者経験が浅い段階での監督抜擢だけに、確実に計算できる選手を中心に据えてチームを構築したい考えのようだ。現在32歳とキャリアの終盤を迎えつつあるヴィエラだが、その獲得がアダムス政権の行方を左右することになりそうだ。