トッテナムのファンデ・ラモス監督は、7試合を終えて最下位に沈む現状について、「辞任するつもりはない」とコメント。さらに、FW陣の選手層が薄い現状を持ち出し、クラブ首脳陣を暗に批判した。

 5日のプレミアリーグでは、今シーズンの昇格組であるハルに敗れるなど、開幕7試合で白星なしのトッテナム。1912年以来となる最悪のスタートを切ったが、早くも退任が取り沙汰されるラモス監督は、「歴史のことは知らん」と自身の去就問題を封印。さらに、ハル戦でFWロマン・パブリュチェンコが負傷退場するなど、手薄な攻撃陣にさらなる打撃が加わったが、「いずれ状況は上向く」と語り、指揮を執り続ける意向を示している。

「歴史のことは知らないし、話したくもないよ。(パブリュチェンコのケガは)フットボールではよくあることだ。しかし、攻撃陣の選手層が薄いのは、我々が抱える問題だ。しかも、今から状況を変えることはできない。ストライカーは2人しかおらず、選手交代も難しい状況だ。ただし、クラブが下した決定は、全員が責任を持つべきなんだ。すべてが私の責任というわけじゃないだろ? ただ、今のプレーを続けていれば、すぐに白星を手に出来るはずだ」

 退任の可能性が囁かれ続けるラモスだが、契約が3年残っており、解任するには1500万ポンド(約26億円)が必要となるトッテナム。スペイン人指揮官が命運を握るプレミアの古豪には、いまだ光明が見えそうにない。