得点王に輝いたドログバが痛烈な一言<br>【photo by B.O.S.】

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 チェルシーのFWディディエ・ドログバが、移籍マーケットでの動きが鈍いクラブに対し、「野望を失ったクラブでプレーを続けるつもりはない」と警告を発した。

 過去数シーズン、移籍マーケットのたびに大型補強を続けてきたチェルシー。しかし、ロシア人オーナーであるロマン・アブラモビッチの意向で、昨シーズン途中からクラブは“育成型”チームへのシフトチェンジを敢行中だ。その影響から、今夏の戦力補強でも移籍金なしの自由移籍以外では新戦力を獲得しない方針を採っている。この変化に危機感を抱くドログバは、ロンドンを離れる可能性を語っている。

「クラブから野心が失われたなら、ここで長くプレーを続けることは出来ない。僕はもう29歳だ。それほど長い時間は残されていない。キャリアの中でも、最後のターニングポイントを迎えていると言えるんじゃないかな。このままチェルシーでプレーを続けるかどうか…。大きな決断になるね。イングランド以外の国でプレーしてみたいという気持ちも強い。特に、スペインやイタリアには興味があるよ。でも、チェルシーに別れを告げるのは、今のところ想像出来ない。ただ、人生では何が起きるか分からない」

 2006-07シーズンのプレミアリーグで21ゴールを記録し、得点王のタイトルを獲得したドログバ。破壊力抜群のプレーで、チェルシー入団以来、最高のシーズンを過ごしたコートジボワール代表ストライカーは、今オフの移籍マーケットでも注目を集める存在だ。頼れるエースの流出を阻止するには、アブラモビッチオーナーの財布の紐を緩める以外に方法はなさそうだ。