浦和、ホーム不敗神話が25でストップ…川崎に苦杯
第６節終了時点でリーグトップ12得点と攻撃陣が好調の両チームだけに、ＦＷ陣の出来と、サイドでの駆け引きがポイントとみられていた注目の一戦。先に主導権を握ったのは、やはりホームの浦和だった。
34分、浦和に決定的なチャンスが訪れる。ペナルティエリア前やや右、ポストに入ったＦＷワシントンとのワンツーでＤＦ裏に抜け出したＭＦ長谷部が、ペナルティエリア右を深くえぐると、相手ＤＦのマークをあざ笑うかのように後方から走りこんだフリーのポンテへ、マイナス方向へグラウンダーのクロス。しかし、フリーのポンテが右足でコーナーを狙ったシュートは、ゴール右に外れ先制機を逃し、前半は両チームともスコアレスで折り返した。
後半５分、均衡を破ったのはここまでチャンスの少なかった川崎だった。３トップの一角、ＦＷ黒津が抜群のスピードとステップで浦和の左サイドを軽やかにドリブルで切り裂くと、グラウンダの折り返しに滑り込んだＦＷ我那覇が右足で押し込み先制。
さらにその７分後、後半12分。今度は左サイドでボールをもったＦＷジュニーニョが、浦和ＤＦ陣の間を縫うような低い正確なクロスをゴール前に放り込むと、飛び込んだＭＦマギヌンがＧＫの動きを見て冷静にゴールへ流し込んだ。
ホーム無敗記録継続へ２点のビハインドを背負った浦和は猛攻を仕掛ける。前線からプレッシャーをかけボールを奪うとＦＷワシントンらを中心に波状攻撃でゴールに迫った。
すると後半19分、左サイドから上がったクロスのこぼれ球に、ファーサイドでＤＦ堀之内が頭で飛び込んで１点を返す。しかし、浦和の反撃もこの１点止まり。
ホーム不敗神話継続へ、熱いサポーターの声援を背に再三のチャンスを作り出すも、フィニッシュであと一歩及ばず。ついに、2005年9月から続いていた浦和のリーグ戦ホーム無敗記録が25で止まった。公式戦に至っては、ホームでは31戦ぶりとなる黒星だった。
