マルセイユが14日、リーグ・アン後半戦の初戦となる対レンヌ戦(第20節)で2−0と快勝し、好調な2007年のスタートを切った。

 この日は、マルセイユにとってフランス1部リーグの2000試合目(国内3位)となる記念の一戦。しかしそれ以上に注目を集めていたのは、リベリとシセの二人のフランス代表が、リーグ・アンの試合で初めてコンビを組むということだった。

 今シーズンからマルセイユに加入したシセだが、W杯開幕直前のケガから復帰したのは1カ月前。一方、リベリは11月中旬に負傷して以来戦列を離れていた。

 二人がそろって試合に出場したのは、フランス杯の対カンブレー戦が初めて。5部のアマ相手ではあったが、シセはハットトリックを決め、うち2ゴールはリベリのアシストだった。翌週のドバイ遠征(ドバイ杯でラツィオ、バイエルン・ミュンヘンと対戦)でもコンビネーションを確かなものにしていった。

 そして迎えたレンヌ戦の後半58分、左から執拗にマークされるシセを見て、右サイドに移動したリベリが相手ディフェンスをかわし、中央にボールをフィード、ペナルティエリア付近でフリーのままパスを受けたシセがゴールに押し込んだ。

 昨年5月にフランス代表の合宿で初めて会ったという二人。年齢も近く(2歳違い)、郊外の団地育ちという出身も似ており、すぐに意気投合したという。「レキップ」紙のインタビューにそろって応じ、「もう5〜6年も知り合いみたいだ」(シセ)、「簡単にフィーリングが合った」(リベリ)と語る。

 第20節の試合結果で3位に躍り出たマルセイユ。2位ランスも3ポイント差と射程圏内だ。リベリとシセがこのまま絶妙なコンビぶりを発揮し続ければ、来季のチャンピオンズリーグ出場がかなり現実的になる。独走する首位リヨンを脅かす存在としても期待したいところだ。