岩手県勢では初となる全国制覇を成し遂げた盛岡商

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 第85回全国高校サッカー選手権大会が8日、東京・国立競技場で決勝が行われ、盛岡商(岩手)が作陽(岡山)を2−1で降し、創部53年目で初優勝を達成した。先制を許した盛岡商だったが、後半26分に林、同40分には千葉がゴールを決め逆転。岩手県勢としては初の全国制覇を成し遂げた。東北勢の優勝は1966年(第45回)の秋田商以来。

 両チームとも果敢にゴールを狙うも無得点のまま前半を折り返し、迎えた後半11分、先手を取ったのは作陽だった。右サイドを駆け上がった桑元からのパスをペナルティエリア前で受けたエースFW村井は、相手DF3人に囲まれながらも、ボールをキープしながら反転。フェイントを入れシュートを放つ。ボールはクロスバーに当たるも、こぼれ球を桑元が押し込み先制点を挙げた。

 しかし2008年に定年を迎える齋藤重信監督に優勝を、と意気込む盛岡商は同26分。途中出場の大山がペナルティエリア左サイドをドリブルでえぐると、ゴール前へグラウンダーのクロス。待ち構えていた林が一度はミートし損ねるも、左足で押し込み同点に追いついた。

 さらに後半40分、ドリブルでペナルティエリア左サイドを突破した成田からの低いクロスをニアに走り込んだ千葉が右足で合わせ、勝ち越しゴールを奪った。その後は同点を狙う作陽の猛攻を凌ぎ、2−1で勝利。創部53年目、岩手県勢としても初となる全国制覇を成し遂げた。

1月8日 【決勝 14:05 kickoff】
盛岡商(岩手) 2 - 1 作陽(岡山) 国立

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