広島・野村祐輔=甲子園(C)KYODO NEWS IMAGES

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○ 阪神 6 − 2 広島 ●

<5回戦・甲子園>

 3カード連続勝ち越しの阪神は勝率5割に復帰。広島は逆転負けで今季2度目の4連敗を喫した。

 広島は0−0の3回、この試合1番に入った野間が一死から左前打で出塁すると、続く菊池涼は左翼線を破る適時二塁打を放ち先制した。3番・バティスタも左翼線への適時二塁打で続き2点目。組み替えた打線が鮮やかな3連打を披露した。

 しかし2点リードの4回、3回まで快調だった先発・野村が、一死からの3連続四球で満塁のピンチを招いた。5番・梅野の打球は三塁・安部が好捕するも、この間に三塁走者が生還。ノーヒットで1点差に迫られた。

 野村は5回も先頭打者を四球で歩かせると、続く8番・木浪の遊ゴロを田中広がこの試合2つ目となる失策。送りバントで一死二、三塁とされ、1番・近本には逆転となる2点適時打を中前へ運ばれた。2番・糸原にも4失点目となる適時二塁打を浴びると、二死後、4番・大山の不規則な回転がかかった打球を、今度は一塁・バティスタが後逸(記録は安打)。この回だけで4点を失った。

 野村は6回の打席で代打を送られ、5回93球、3安打4四球5失点(自責点3)で降板。四球に失策が絡む悪循環で今季初黒星(2勝)を喫した。広島投手陣は3番手・中村1四球、4番手・矢崎2四球で計7四球。これで10四球を記録した4月29日のヤクルト戦(神宮)から、3試合連続の7四球越えとなった。

 打線は、阪神の4安打を大きく上回る11安打を記録するも、4回以降はゼロ行進。投打が噛み合わず、令和初戦を白星で飾ることはできなかった。