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エスカレードの下位に位置

キャデラックが新型「XT6」をデトロイト・モーターショーで発表した。この大型SUVは、同ブランドの親会社で現在問題を抱えるGMにとって、重要なモデルとなることが分かるだろう。

8人乗りのモデルとして、GMの膨れ上がったSUVラインナップにおいて「エスカレード」の下に位置。そのスタイリング要素は先に発表された「XT4」から受け継がれている。XT4はキャデラックが将来的に欧州市場への投入を計画している小型SUVだ。

米国で高まり続けている大型SUVの人気を受け、テネシー州で生産されて今春に発売されるXT6は、キャデラックにとって非常に重要な意味を持つモデルとなる。同社のスティーブ・カーライル社長は、これが「ブランドの世界的な成長を加速させるだろう」と主張する。

親会社のGMは現在、大規模な経営の立て直しに直面しており、いくつかの工場閉鎖と多くの従業員の解雇を余儀なくされている。フォードと同様、GMの経営戦略における重要事項は米国で販売する車両を(シボレー・ブランドによる)ピックアップ・トラックとSUVに集中することだ。

GMはまた、キャデラックのモデルを中国で販売することに力を入れており、3列シートを備えるXT6は同国の顧客が大型SUVに求めるニーズにマッチするはずだ。

3.6ℓ V6 FF/四輪駆動あり

新型XT6は最高出力314psを発生する3.6ℓ V6エンジンを搭載し、これに9速オートマティック・トランスミッションが組み合わされる。

標準仕様は前輪駆動だが、全輪駆動のオプションも用意。スポーツ・モデルにはアクティブ・ツインクラッチ式の全輪駆動システムが、コンティニュアス・ダンピング・コントロールと呼ばれるアクティブ・サスペンションとともに装備される。

インテリアの特徴となる8インチのインフォテインメント・タッチスクリーンには、ジョイスティックのように傾けて操作することができるロータリー・コントローラーが新採用されている。