本人にはそのつもりがなくても、ちょっとした言葉使いで損をしてしまう人がいます。悪気はないのに、周囲から低い評価を受けるなどの損をしてしまいがちです。

誤解されやすい人は、相手に合わせるのではなく自分基準で言葉を選んでしまいます。普段から人に誤解されやすいのであれば、相手の気持ちを汲み取りながら言葉を選ぶことが大切です。今回は、誤解されやすい人がうっかり使ってしまうフレーズをご紹介します。

「すみません」

悪いことをした時に、「すみません」と人に謝るのは大切です。しかし、時と場合によって謝らなくてもいいところで謝ってしまう人がいます。職場で多いのが、上司が「○○さん、忙しそうだから仕事やっておいたよ」と伝えた時に「すみません」という人です。

この場合は、その上司が忙しそうだったにも関わらず手伝ってくれたような状況なら「すみません。ありがとうございます」と伝えましょう。誰かが仕事を手伝ってくれた場合は、申し訳なさそうな顔で「すみません」と言うよりも、笑顔で「ありがとうございます」と伝えた方が気持ちよく聞こえます。優しい人ほど「すみません」という言葉を使いがちなので気をつけましょう。

「すみません」という言葉は、慣れてしまうと気軽に使うようになってしまいます。やがて多用しすぎると「あの人は、すみませんと言えば何でも許されると思っているんじゃないのか」と誤解されかねません。「すみません」という言葉を使う時は、失敗をして迷惑をかけた時のみにしましょう。

「○○しようと思います」

上司に考えを伝える時は、「○○しようと思います」と言い切るのではなく「○○しようと思うのですが、いかがでしょうか?」と相手の意見も尋ねるようなかたちで聞きましょう。上司に提案をする時は、常に相手の意見を伺うような気持ちで聞くようにしましょう。

仕事では「○○して下さい」というフレーズを使う機会が多いと思います。このフレーズも「○○して頂けますか?」や「○○して頂いてもよろしいでしょうか?」に変えてみましょう。上司からの反応も、きっと変わるはずです。

「言葉が足りなくて申し訳ありません」

説明不足が原因で「何をいっているの?」と相手から疑問を持たれた場合、「言葉が足りなくて申し訳ありません」と伝えてしまう人がいます。しかし、「言葉が足りなくて」というのは相手からすれば言い訳に聞こえてしまう可能性があります。言葉が足りないとわかっているならば、最初から丁寧に説明してくれたらいいのにと思う人も少なくありません。

この場合は「言葉が足りなくて」ではなく「言葉足らずで」と言いなおした方が、まだいいかもしれません。「言葉足らずで」だと、本人の語彙力不足という意味合いに近くなります。「言葉が足りなくて」だと、「本当はもっと説明しなきゃいけなかったんだけど、言葉が足りなかった」と聞こえてしまいます。

ただ、一番いいのは最初の説明の時点で不備のないように丁寧かつ簡潔に伝えることです。人に説明する時は、一度頭の中で整理して伝えるといいでしょう。

「とりあえず、○○の仕事やっておきました」

つい癖で、どこでも「とりあえず」という言葉を使う人がいます。こういうタイプの人は、プライベートでも「とりあえず、あれやっておいたから」と言ってしまう人が多いです。しかし、オフィスの場では「とりあえず」という言葉はなるべく使わないようにしましょう。このようなセリフを使っていると、人から「この人はとりあえずで仕事をしているのか?」と勘違いされてしまいます。

仕事に自信がない人も、「とりあえず」などの曖昧な表現を使ってしまいがちです。オフィスでは「とりあえず」や「だいたい」などの曖昧な表現は、なるべく使わないように気をつけましょう。

「それ、わかります」

オフィスでは「それ」「これ」「あれ」「どれ」などの言葉は、極力使わないようにしましょう。目上の人はよく使うことがあるかもしれませんが、オフィスでは後輩や部下のポジションなのであれば主語はきちんと伝えた方が丁寧な印象を与えます。また、部下や後輩が「それ」「これ」などといった言葉は人から見てやや偉そうな印象を与える言葉です。多用していると、上の人から見て偉そうだと誤解されるかもしれません。

うっかり「とりあえず」とか、使っていませんか?

損しているかも?誤解されやすい人がうっかり使ってしまうフレーズまとめ

オフィスでは、なるべく「とりあえず」「だいたい」などの曖昧な表現を使用しないようにしましょう。「これ」「それ」「あれ」「どれ」といった言葉を使わず、きちんと丁寧に話しましょう。相手に、雑で適当な印象を与えてしまいます。

人に何かしてもらった時は「すみません」よりも「ありがとう」を笑顔で伝えた方が印象が良くなります。相手に申し訳ないの意を伝える時に、言葉の前に言い訳じみた言葉を添えるのもNGです。上司と話す時は、自分の意見よりも相手の意見を尊重するように伝えることを心がけましょう。