ミニカーサイズで再現された“トミカ製造工場”のベルトコンベア(撮影:宗宮隆浩)

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往年の“名車”がズラリ─。玩具メーカーのトミー<7867>のミニカー「トミカ」を集めた「トミカ博in TOKYO」が24日、東京都豊島区のサンシャインシティで開幕した。トミカ誕生35周年を記念し、お父さん世代が熱中したカウンタックやポルシェなどのスーパーカー、子どもたちが好きなパトカーやトラック、未来のコンセプトカーまで幅広く展示され、会場は大勢の家族連れらでにぎわった。

 トミカは、名誉会長の富山允就(とみやま・まさなり)さんの「国産車のミニカーを作りたい」という情熱が実り1970年7月に誕生。当初はフェアレディZなど6種類(税抜き180円)でスタート、その後、着々と車種を増やし、現在まで約620車種、累計約4億8000万台を販売している(現在は1台税抜き360円)。

 会場では第1号モデルから年代ごとにトミカを展示。トヨタ2000GT、フェアレディZなど国産の名スポーツカーやランボルギーニ・カウンタック、ロータス・エスプリなどのスーパーカー、パトカーや救急車、ブルドーザーといった「働く車」など約1000台がズラリと並んだ。父親が子どもを抱っこしてガラスケース越しに好きな車などを指差しながら「懐かしいなぁ」「これがいい」などと親子で見入っていた。

 自宅にトミカが150台以上あるという埼玉県戸田市の男性会社員(36)は3歳半の息子と来場。「ポルシェとかロータスとかスーパーカーブームのころのミニカーがいっぱいあって、こんなの持ってたなぁ、と昔を思い出した。子どもはもっぱら、トラックとかダンプが好きだけどね」と話していた。

 そのほか、日産のカルロス・ゴーン社長らが考案した未来のコンセプトカーのオリジナルミニカーや、スバル360の実車とトミカ、ベルトコンベアや作業アームなどをミニカーサイズで再現したトミカの製造工場、35周年にちなんで「3」と「5」を模したプラレールのジオラマなども展示された。【了】

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