「沖縄まで4回見に行って4回とも泣いた」と「大航海レキオス」について語る竹中平蔵郵政民営化担当相(撮影:吉川忠行)

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「ブロードウェイ以上の感動。今まで4回見たけど4回とも泣いた」─。竹中平蔵郵政民営化担当相は、今月末から東京で初上演される沖縄版ミュージカル「大航海レキオス」(演出・平田大一)の感想をこう語る。沖縄出身である平田さんの舞台の大ファンという竹中氏は、舞台を見るためにこれまで何度も沖縄まで足を運んだという。12日午後、都内で竹中氏に沖縄版ミュージカルの魅力について聞いた。

 「大航海レキオス」は、沖縄の伝統芸能である組踊のいわば「現代版」。琉球舞踊や三線、太鼓などを取り入れた総合演劇である組踊に、バンドサウンドやダンスなど現代的要素を融合したことから、現代版組踊、沖縄版ミュージカルと呼ばれている。プロの俳優を使わず、地元の若者を中心に配役している。

 竹中氏がこの現代版組踊を知ったのは1年半ほど前に、ミュージカルに詳しい秘書から強く薦められたのがきっかけ。平田さんの舞台は現地の沖縄でしか見られなかったため、沖縄まで出掛けた。「鳥肌が立って心が震える」ほどの強い感動を受けた竹中氏はすぐ大ファンに。以降合わせて4回沖縄に足を運んで観劇、4回とも涙を流したという。

 竹中氏は、「レキオス」の魅力について、「(舞台に立つ)地元の中高生らが全身でひたむきに(芝居に)ぶつかっていく姿に、大リーグとはまた違う『甲子園』に近い感動がある」と語る。そして「実際に見てみないとわからない。ぜひ一度見て、元気と感動をもらってほしい」と熱っぽく話した。

 小泉内閣が推し進める「構造改革」に絡めて、3日間で1万5000人を集客した過去の公演を例に挙げ、「文化を中心とした“地域再生”そのものだ」とした。また「教育再生」の象徴でもあるとし、若者が、一生懸命舞台に打ち込み役を演じ切った結果、大きな感動、達成感を味わい、それが人格形成につながるという。

 「レキオス」は東京で初の公演。8月25日から28日までに昼夜合わせて計5回の舞台を披露する。チケット問い合わせは、「トリガーラボ」まで、電話03(3560)1700。【了】

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