今の時代、「自由恋愛で結婚するのが一般的」というイメージを抱いている人は多いはず。ところが、2009年にABCニュースが出した統計によると、世界中の既婚カップルのうち、約60%がお見合い結婚、または家同士の定めた相手と結婚しているんだとか。

ここではネット投稿サイト<Ask Reddit>に寄せられた、実際にお見合い結婚したユーザーたちの体験談の一部を、コスモポリタン アメリカ版から紹介。

「恋愛結婚じゃなきゃ嫌!」と考える人もいるかもしれないけど、これを読んだら、「お見合いは出会い方の1つに過ぎない」ということが実感できるかも。

1."私のために彼を見つけてきてくれた父に、心から感謝しています"

「私はアメリカ生まれですが、"インド人"と"アメリカ人"の狭間をずっと行ったり来たりしている感じでした。アメリカ人の男の子からすると私はインド人過ぎるし、インド人の男の子からすると、私はアメリカ人過ぎるんです。なので、誰かと正式にお付き合いしたことはなく、いつも勉強ばかりしていました。インド人用のお見合いサイトを通じて、数え切れないほどの男性と会ったこともありますが、ピンと来たことは1度もありませんでした。30代に突入すると、プレッシャーはさらに増していきました。

もう相手を探すのさえ諦めようかと思っていた矢先、父からある男性のお見合い用プロフィールが送られてきて、見てみるようにと言われました。私はまったく興味がなかったので、父になりすまし、相手方の父親にメールを送りました。向こうの父親(実は、あっちも彼が父親になりすましていたんです!)から私の父(つまり私)に来た返信には、1度2人で話してみて欲しいと書かれていました。

私は彼にメールを送ってみましたが、約1カ月間返信なし。でも2010年の元旦に突然彼からメールが届き、新しい年のスタートを私と一緒に切りたかったと書かれていました。そこからメールでのやり取りが始まり、いつしかメールが電話へ。2月に直接会い、そしてなんと3月には結婚することに。現在6歳になる息子がいて、2人は私の宝物です。不思議なお見合いから始まりましたが、あの時私のために彼を見つけてきてくれた父に、心から感謝しています」(extremely_apathetic)

2."彼に対して抱く感情が、私にとっての「愛」です"

「主人に出会った日から7日後に婚約して、その5日後に結婚しました。その間彼と交わした言葉はわずか2言くらいで、しかも彼の親戚が同席する中ででした。あれから13年間連れ添っています。もちろん他の方々の結婚生活(お見合い結婚ではない夫婦)と同様アップダウンは色々ありましたが、私たちはお互い相性がピッタリですし、彼は私を喜ばせるためにいつも一生懸命尽くしてくれます。

とても仲がいいし、もちろん彼のことを愛しています。私は他の恋愛を経験したことがないので、彼に対して抱く感情が私にとっての"愛"なんです」(Kittiesandunicorns)

3."100%完璧なんてことはありえないし、他のカップルと同じようにケンカすることもあります"

「初めて将来の妻と出会った場所は、インドのチャンディーガル(都市)でした。僕の祖父と彼女のお父さんが軍隊で働いていて、同じチームの配属だったので、ある日親戚同士で食事会を開きました。僕はちょうど大学を卒業したばかりで、彼女は高校生でした。当時のことはあまり覚えておらず、お互いに挨拶を交わした程度だったと思います。後から知ったのですが、その頃から親戚たちは私たちを結びつけようと考えていたようです。

その後私は大学院進学のためアメリカに引っ越し、卒業とともに大手企業への就職が決まりました。仕事の関係でよくインドへ行くこともありました。彼女の方は、当時デリー大学に通っていました。

そして私は転職し、その頃になってようやく家族が例のお見合い話を持ちかけてきました。数年前にたった1度会っただけの彼女を、僕はほとんど覚えていなかったのですが、インドで再会し、お付き合いを始め、なんと1年後には結婚しました。彼女は僕の住むアメリカに来てくれて、数年後に第1子が生まれました。

結婚して早くも20年が経とうとしています。お互いこの夫婦関係にとても満足しています。100%完璧なんてことはありえないし、他のカップルと同じようにケンカすることもあります。でも彼女は僕を支える最高のパートナーでいてくれるし、僕も彼女にとって同じような存在でありたいと思っています」(city-of-stars)

4."毎朝彼女の顔を見ないと元気が出ないくらい、彼女は僕の人生の喜びの源です"

「僕は27歳で、妻は26歳です。僕たちはともに医者で、お見合い結婚をしました。僕にとってお見合いは良かったと思っています。内気であまり自信もない僕と、とても快活な彼女。お互いあまりに違い過ぎて交際を諦めようかと思った時もありました。でも1つ予期していなかったのは、僕がこんなにも彼女を好きになってしまうということでした。

自分の中に眠っていた生き生きした僕を、彼女は目覚めさせてくれました。毎朝彼女の顔を見ないと元気が出ないくらい、彼女は僕の人生の喜びの源です。彼女を心から愛しているし、彼女との出会いが親たちのサポートなしに自分の判断に委ねられていたら、彼女は僕なんかにはもったいないと感じて、身を引いてしまっていたでしょうね」(Drdontlittle)

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 名和友梨香

COSMOPOLITAN US