マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

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メジャー最多の対戦経験があるラッキー、スピード生かした内野安打に“クレーム”?

 マーリンズイチロー外野手は25日(日本時間26日)、本拠地でのカブス戦に「1番・センター」で3試合ぶりに先発出場し、4打数1安打1四球1盗塁2得点と活躍した。先制点と同点のホームを踏む活躍で、9-6の勝利に貢献。5回に遊撃内野安打をマークした42歳の韋駄天ぶりに、相手のベテラン右腕ジョン・ラッキー投手は「何であれがヒットなんだ」と“クレーム”をつけたと米メディアが伝えている。イチローはメジャー通算2984安打として、3000安打へ残り16本。今季7盗塁目で、現役最多の盗塁数を「505」に伸ばした。

 この試合のカブス先発は右腕ラッキー。エンゼルス(2002〜09年)、レッドソックス(10〜14年途中)とキャリアの大半をア・リーグで活躍してきたため、イチローとは126打席の対戦経験がある。この試合の前まで、通算打率は.303だった。

 メジャー通算172勝の37歳右腕が驚いたのは5回の打席だ。イチローは1点を追う状況で1死走者なしで打席に立つと、1ボールからカーブを三遊間に転がした。ショートゴロかと思われた打球を遊撃ラッセルが懸命に送球するも、セーフで内野安打。さらに一塁手リゾが捕球できず、ラッセルにエラーがついてイチローは二塁まで進んだ。

ヒットの判定に不満も、地元ファン批判「ラッキーはダメ」「最もバカげた妄言」

 ただ、タイミングが微妙だったためか、ラッキーは試合後に不満気なコメントを残したという。ESPNのカブス担当、ジェシー・ロジャース記者はツイッターで「イチローのヒットにラッキー、『一体、何であれがヒットなのか分からない』」とレポートしている。

 ただ、地元ファンはこのツイートに対し、「ラッキーはダメなヤツだ」「イチローはここで3000本安打を打っているんだよ。ラッキーは最もバカげた妄言を言ってる」と右腕のコメントを批判。また、MLB公式サイトの記事によると、ラッキーは「ああいう内野安打を(これまでイチローに)たくさん打たれてきた気がするよ」とも振り返ったという。

 イチローの出塁をきっかけにカブスは5回に4失点を喫し、逆転負け。同点のホームを踏んだのはイチローだった。ラッキーは結局、4回1/3を7安打7失点と炎上して敗戦投手になっただけに、負け惜しみの1つも言いたくなったのかもしれない。